一億囚人

書誌情報

昭和27年  6月30日発行(1952)
著作者 大宅壮一
発行者 前田善子
印刷者 小泉輝章
印刷所 小泉印刷
発行所 要書房
12.7cm×17.5cm、本文218頁

 
目次

敗戰革命と反革命 講和發効にいたる七年間の囘顧
 1
 2
 3
 4

日本占領をめぐる十二の大きな失敗 世界戰史に比類なき成功といわれたが
 占領に失敗はつきもの
 禍はどこに?
 買いかぶりすぎたブラック・ドラゴン
 アチソンとマッカーサー
 パージの不明瞭さ
 すすみすぎた勞働法
 革命にすぎた農地改革
 つねに權力の座にすわる官僚
 六三制の失敗
 買いかぶられた日本國民
 通辯政治の弊害
 學生層に多い反米思想
 イールズの失敗

『アメリカ處罰案』一束 戰時中における日本知識人の生態
 かわりやすい言動
 灸をすえるの氣慨
 もつと大きな朝が來る
 友軍作家の卓見
 勇敢な板垣女史
 貴重な文献

日本の沒落 大東亜戰爭の輝かしき戰果一覽表
 1
 2
 3
 4
 5
 6

婚禮か葬式か 「十二才」民族は「獨立」によつて何をえたか
 蒼くなつて堀り戻した
 これはまさに大名行列
 晴れて明るい日の出富士に…
 日本人は十二歳

古衣型と古靴型 放出の「セコハン文化」を檢討する
 靴に足を合せた人
 人間と兎

吉田は汪兆銘となるか 八千万の白紙委任状をにぎった「日奸」
 和解か、参戰講和か、宣戰講和か
 超黨派外交と吉田の肚
 八千萬對一の白紙委任状
 朝鮮事變は蘆溝橋事件

十字架から原爆へ ダレスの演出と吉田の「レジスタンス」
 甘かつた汪兆銘工作
 不發に終つたソ連雷男
 脚本家ダレスの登場
 繰り返される歴史的シーン
 十字架よりも恐ろしい原爆

第二講和會議は實現するか 「日滿議定書」と「日米行政協定」
 薄氣味惡い不安ただよう
 全面講和派の役割
 滿州國軍の姿と運命
 「非共」か「利共」か「平和運動」か

『アジア』は二つか三つか 「四重苦」の日本をめぐる諸問題
 ほんとにそうなら嬉しい話
 内外に激化する赤い鼓動
 颱風圏の中の武装日本

第二『新體制』への道 「バラバラ日本」は新しいワクの中へ
 悲喜劇の社会黨よ、どこへ行く
 左右對立の宿命的性格
 國府と單獨講和を結ぶだろう
 開けゆく第二新體制

一番得をしたのは女 占領下日本の世相を斬る
 アメリカニズムにびしょ濡れ
 憲法十三文説
 あこがれのハワイ航路
 大人の修學旅行
 あちらさまの何號夫人
 得をしたのは女

再軍備と知識人 「踏繪」と「良民證」をめぐつて
 1
 2
 3

一億囚人 「一億一心」の後に來たもの

あとがき

人間裸像

このページの先頭へ▲

公益財団法人 大宅壮一文庫

〒156-0056 東京都世田谷区八幡山3丁目10番20号
TEL:03-3303-2000