女傑とその周辺

書誌情報

昭和33年  7月10日発行(1958)
著作者 大宅壮一
発行者 車谷弘
印刷者 柳川太郎
印刷所 凸版印刷
発行所 文藝春秋新社
13.5cm×19.2cm、本文318頁

 
目次

奥むめおと主婦連合会
 奥むめお略歴
 婦人層は国内植民地
 婦人運動・四つの山脈
 実践は恋愛から始まる
 女性的魅力と子役戦術
 たくましい行動力
 第二の結婚
 マッチで火をつけた“奥さん教”
 金あつめの名人

鳩山薫子と石橋うめ
 鳩山薫子略歴
 石橋うめ略歴
 日本のファースト・レディ
 日本的女傑の在り方
 満点に近い薫子夫人
 “明鏡止水”の情事処理
 共かせぎ時代の石橋夫婦
 政治家夫人に立つウワサ
 身についた健全家庭
 夫を成功させるには

田中千代とファッション天国
 田中千代略歴
 最高の毛並み
 美しきヒノエウマ
 お伽話の王女
 田中版・“痴人の愛”
 現代の牽牛織女
 鐘紡の“服地植民地”
 「ドレメ」と「文化」に比肩して
 皇后さまのデザイナー
 完全の中のムダ
 知られざるファイト
 ミスター・デモクラシー

沢田美喜とサンダース・ホーム
 沢田美喜略歴
 現代の尼将軍
 不渡手形・混血児
 規格外れのお嬢さん
 歩く銀行
 百万円の美容法
 ウッカリ夫人を地でゆく
 愛玩癖か蒐集癖か
 “やっさもっさ”のモデル
 充実した育児施設
 アメリカに尾をふらぬ犬

川喜多かしこと試写室
 川喜多かしこ略歴
 世界を股のシネラマ夫婦
 “丸髷弾丸”ワンダフル
 川喜多氏の半生
 名は体をあらわす
 東和商事のプリ・マドンナ
 内助の日本新記録
 戦中・戦後の事業力
 未来の夫婦の理想像

羽仁もと子と自由学園
 羽仁もと子略歴
 妻の名声の陰に
 二組の“妻夫”
 “自由学園の原則”の芽生え
 婦人記者第一号
 婦人雑誌に新生面を
 学園創立と友の会
 家庭の思想的危険分散
 五郎氏のイデオロギー
 評判のいい三世たち

石垣綾子・夫婦論
 石垣綾子略歴
 アメリカ帰りの進歩的文化人
 反米のジャンヌ・ダルク
 恋愛至上主義に憑かれて
 アメリカ版・若い燕
 三角関係の惨劇
 在米・アナーキスト群
 “赤い十年”の婦人闘士
 マス・コミの寵児へ

福島慶子とその宿六
 福島慶子略歴
 亭主を一六〇円で売るとは!
 宿六氏の卒論は“婦人参政権”
 ロンドンの新婚生活
 “食うために生きる”パリ生活
 ルオーに打込む
 バロン・フクシマ
 金が裏づける美術評論
 お光さまと熱海怪談
 サラッとした夫婦仲
 パリを押えた江戸っ子

平林たい子とその夫たち
 平林たい子略歴
 「タダの女」の魅力
 紙上の生体解剖
 文学少女から事業家へ
 アナーキズムの芽生え
 放浪の同棲生活
 獄中・獄外の夫婦愛
 楽しいどん底生活
 “一夜変説”と第二の結婚
 葱買いにゆくわが夫よ
 夫の自由の独立

宇野千代とその夫たち
 宇野千代略歴
 セルフ・メード・ウーマン
 東京で偉い人に
 哲学と日本舞踊
 処女作の一等当選
 大森馬込村の新生活
 宇野パージの大旋風
 愛より愛へ
 スタイル好況時代
 “有限責任”の夫婦

野上弥生子と漱石人脈
 野上弥生子略歴
 保守と革新を両手に花
 明治女学校最後の卒業生
 学生結婚のはしり
 漱石植民地の長官
 日暮里御殿の主婦として
 叡智にひそむ母性愛
 徹底した個人主義
 みめ美わしく才たけて

平塚らいてうと女性解放
 平塚らいてう略歴
 その唇はまだ赤い
 富士登山と反抗精神
 参禅に情熱を傾ける
 “煤煙事件”の謎
 恋愛か遊戯か
 “青鞜”と“新しき女の運動”
 “若い燕”第一号
 近代恋愛史を飾る

あとがき


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