大宅壮一エッセンス3 裏街道を行く

書誌情報

昭和51年  10月20日発行(1976)
著作者 大宅壮一
発行者 野間省一
印刷所 凸版印刷
発行所 講談社
12.9cm×18.2cm、本文220頁

 
目次

土地のボルテージと人間のボルテージ
 京都左翼の系譜
   毎日がメーデーの連続
   欧化の最先端を行く
   “攘東京”と“本山”主義
   西園寺と立命館
   反東大・反政府・反米
   三K時代から西田哲学へ
   社会党の三人男
   同志社のガンジー
   日本共和国の大統領
   二十五年前の進歩人
   鴨川の水は流れても

 権勢と反逆を生む山口県
   “京都左翼”をリードする山口県人
   「郷土はイデオロギーよりも強い」
   日本最大の“長閥”
   “確信犯”難波大助
   ジャーナリストと相撲とりは出ない

 長野県・あまりにドイツ的な
   日本一の文化・教育県
   高い教員の社会的地位
   新思想のショウ・ウィンドウ
   教員の大工場
   信州女の生活力
   信州的文化商人
   アンパイヤー的性格
   詩の国、歌の国
   日本屈指の美術国
   「やせガエル負けるな」
   鼻につく二重性格

 岡山県・日本のユダヤと言われるが
   「辻人」を自認する
   塹壕から空鉄砲を打つ
   アメリカ処罰案
   岡山県の天皇・犬養毅
   “準ニッポン”宇垣一成
   日本一の電化村
   興行的宗教
   器用な作家たち
   食道楽で食う
   融通のきく学者
   乏しい芸能人
   互いに反撥し合う

 日本のスペイン・大分県
   天下の政争県
   大分人の特質
   野猿を愛する名物市長
   スペイン型日本人の代表者
   切符売りの大蔵大臣実弟
   士は殺すべし、辱しむべからず
   政界の渡り鳥
   左眼のコンプレックス
   思想界の双葉山・福沢諭吉
   日田の“学商”
   五千円札一面の銅像
   臼杵の御三家
   情熱女のいないスペイン


世界旅行の傾向と対策

 可能性の国・ブラジル
   満貫であがれる世界
   一度あてれば……
   コショウ景気とニコヨン賃金
   見直される捨てた土地
   移民は組織の責任で
   向こうの金とこちらの技術
   昔の移民とアプレ移民

 民主主義のヒナ型・サンマリノ
   日本の“大国ムード”
   観光と切手が財源
   爵位を売ります

 無抵抗の強さ・リヒテンシュタイン
   総人口は一万五千
   百年前に軍備撤廃
   二時間で国内ひとまわり
   九百万円の国籍代

 洋装をしたアジア・ハンガリア
   大流行した「愛国行進曲」
   “三枚おろし”の町ブダペスト
   ユダヤ人にたいする反感
   日本公使館にかくしマイク
   産児調節に木のカタツムリ
   集団化に沈黙の抵抗
   外国行はピンポンで
   人質にされる家族
   最大の遊楽地バラトン湖
   うちひしがれた知識人
   墓所のないスターリン市
   深夜のバーに民衆の声
   自慢の通信機工場
   根強いカトリック

解説 「大衆をしっかりとらえた眼」(鶴見俊輔)

エッセイ 「晩年の大宅壮一氏」(藤原弘達)


エッセンス2 世相料理法

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