大宅文庫ご利用の皆様

利用料金改定のお知らせとご理解のお願い　　　　　　　　　　　

日頃から大宅文庫にご愛顧をたまわり、ありがとうございます。

さて、当文庫はお客様の利用料金を全面的に見直し、8月1日より料金の改定を実施しました。大方の費目につきましては引き上げさせていただきますが、入館料（１回500円、65歳以上半額）は据え置きます。

当文庫の本格的な利用料金の改定は2017年以来７年ぶりです。

この間、当文庫はネット情報の多元化で内外の利用が縮減傾向を強める中、経費の節減に努める一方、昨年には１億4000万円余を投じて約20年ぶりに基幹システムの大改修を行い、時代の進展に応じた皆様の利用環境の向上を図ってまいりました。システム業界などとの協業化にも取り組み、2019年度から連続して赤字を余儀なくされていた収支も23年度はわずかながら黒字に転じました。

今回の料金改定は、この曙光を確実なものにするための第1歩です。

当文庫もコロナ禍で大きなダメージを受けました。それでも国内の多くの企業が製品の値上げに踏み切った昨年度は改定を回避してまいりました。しかし、索引づくりや収蔵本の管理、館内外に向けた雑誌情報の広範な提供に日々汗を流す職員の待遇改善を進めながら、皆様に今後も安定して利用を続けてもらうためには、自助努力だけでは限界があります。収入構造を見直すことで、雑誌情報の拠点である大宅文庫を次代につなぐ基盤が築けると確信します。

皆様には深いご理解をたまわり、これまで以上にご利用くださいますよう、心よりお願い申し上げます。

2024年8月                   

公益財団法人大宅壮一文庫

理事長　大宅 映子

２０２４年８月１日