「雑誌記事索引」とは、雑誌に載っている記事ひとつひとつをインデックス化したものです。
大宅文庫では所蔵雑誌から雑誌記事索引を作成しており、作った索引は「
Web OYA-bunko」などを使って検索することができます。
記事を索引化することにより、雑誌のジャンルにとらわれることなく、効率よく調べものをすることができます。
記事本文まで全て索引に含める「全文検索」ではなく、記事のタイトル(見出し)を中心に採録しています。
(件数は2024年4月時点のものです)
索引総数 |
742万件(年間約11万件ずつ増加) |
人名索引 |
約15万人(325万件) |
件名索引 |
約7000項目(417万件) |
採録期間 |
明治時代から現在まで(雑誌によって異なります) |
大宅式分類法
大宅壮一在世中、専任のスタッフが、雑誌や書籍の記事をカードで分類整理していました。人物論に沿った「人名索引」とことがら別の「件名索引」です。この実用的な索引システムが大宅壮一文庫の索引の特徴で、とくに件名索引は世相を反映したジャーナリスティックな項目だてが、一般の図書館分類にはないおもしろさを際立たせています。
手書きで作成されていた索引カードのうち、1988年以降の索引はデータベース化され、フリーワードやキーワードで検索できます。明治時代から1995年までの記事索引は、『大宅壮一文庫雑誌記事索引総目録』に収録されています。ほかに、1988年から2008年までの索引を収録したCD-ROMも刊行されています。昔の索引カードは、埼玉県・越生(おごせ)分館に保存されています。
索引のつくり方
雑誌記事索引の作成は、雑誌を1ページずつめくりながら行われます。
採録する情報は①記事の種類(グラビア、インタビュー、対談、座談、書評、小説)、②記事のタイトル、③執筆者・発言者、④雑誌名、⑤発行日、⑥掲載ページ、⑦分類項目です。
最初に、記事のテーマを人名索引と件名索引のどちらに分類するのが適当か判断します。次に、人名索引に分類する場合は、その人物の項目の有無を確認し、件名索引に分類する場合は、約7000の件名項目から該当する項目を選び出します。件名項目体系は、実用的であることが便利な反面、似通った項目も少なからずあって、この作業には熟練を要します。分類ができてやっと一人前の索引作成者になるのです。
【人名索引】
雑誌に掲載された国内外著名人の記事(人物論、インタビュー、対談、座談など)を人物別に分類しています。人名分類には肩書情報が添付してあり、同姓同名も区別できます。年間約1300人の人名項目が新しく作成されます。
【件名索引】
雑誌に掲載された記事を、事項別、事件別に分類してあります。件名項目体系は、その時々で特に話題になった事件・事象を反映して新項目が作られます。
1冊の雑誌から作成される索引データの件数は、30件から100件ほどです。採録の時期及び期間は雑誌によって異なります。
索引に関する項目