投票率 (2022年7月13日)
参議院選挙が終わりました。今回の投票率は『朝日新聞』によると52.05%で、前回2019年の戦後2番目の低さだった参院選48.80%よりは増えましたがやはり低い数値でした。選挙は国民が政治に関わる数少ない機会ですので、低い水準が続く昨今、投票率は選挙のたびに議論されます。今回は「投票率」に関連する雑誌記事索引を紹介します。
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投票率が低いのであれば投票を義務化すればいいのでは、という案を語る研究者は以前からいましたが、『週刊プレイボーイ』2020年8月31日号で石破茂さんが「投票義務化」に言及していました。
No1
記事種類 インタビュー
タイトル 本人も直撃!【緊急検証】 石破茂がブチ上げた「選挙の投票義務化」はアリかナシか ポスト安倍ナンバーワン候補が大きな問題提起! ※投票率の低下
執筆者 石破茂
雑誌名
週刊プレイボーイ
発行日
2020年08月31日
ページ 36-39
備 考 ‖石破茂[政治家]‖選挙権,有権者,投票率
この記事には石破さんのインタビューの他に、投票率の現状や解説が掲載されていました。
記事によると、選挙には「2・5・3の法則」というのがあり、野党に投票する人が有権者全体の約2割、選挙に行かない人や浮動票が約5割、残る約3割が与党に投票するというのがざっくりとした近年の票の分布です。保守政党の立場から見ると浮動票の5割の人が投票をせず投票率が50%前後まで下がると自民党支持層や自民党議員の押さえている組織票の3割だけでも勝てるそうです。以前、森喜朗さんが2000年6月20日に新潟市での講演で「(選挙に)関心がないといって、(無党派層は)寝てしまってくれれば、それでいいんですけれども、そうはいかない」と語ったのはこの法則をふまえた発言です。
また、記事では世界で義務投票制を採用する国があることにも触れています。オーストラリアやベルギーなど30カ国近く存在し、なかには罰則規定を設けた結果90%近い投票率を実現している国もあるそうです。
索引に採録されている雑誌記事を読んでみますと、投票率を上げるための様々な案を見ることができます。
まずは『ニューズウィーク日本版』2021年11月16日号の石野シャハランさんが執筆した記事です。
No2
記事種類
タイトル Tokyo Eye 日本で若者の投票率を上げる方法 ※住民票を地元に残して会社や大学のある都市部に住んでいる若者への対策
執筆者 石野シャハラン
雑誌名
ニューズウィーク日本版
発行日
2021年11月16日
ページ 70
備 考 選挙権,有権者,外国人の日本観,日本観,日本の評判,投票率,18歳選挙権,連載
記事ではアメリカのテレビニュースで連邦議会議員がコメントするときに所属する党と選出された州がテロップに出ることが多く、日本でもこれを採用したらどうかと語っています。細かい地域名まで分るものにすれば有権者は自身の地区からヘタな議員を選出するわけにはいかなくなるというわけです。
また、『週刊ポスト』2013年8月9日号では「マイナス1票」を設ける案が掲載されています。
No3
記事種類
タイトル 真夏の天下の暴論 このままではもうダメだ 選挙制度「衝撃的改革案」 投票したい人がいない、どうせ死に票になるだけ… ※無党派の投票率を上げるには、落選投票、いったん制限選挙に戻す
執筆者 加藤秀治郎/呉智英/他
雑誌名
週刊ポスト
発行日
2013年08月09日
ページ 36-39
備 考 公職選挙法,選挙制度,選挙法,選挙権,有権者,市民運動,市民の政治運動,政治運動,民衆運動,無党派,投票率,落選運動
記事によると有権者には「投票したい候補はいないが、落としたい候補はいる」という人も少なからずいるため、投票所の受付でまずは通常の投票用紙か「マイナス1票」用の用紙を選び投票するのはどうかと提案されています。それだけで、「1票の行使」の選択の幅が広がるということです。
また2004年の参院選では商店街が「投票率アップ作戦」を行った例がありました。
No4
記事種類
タイトル 霞が関を斬る 17回 「手応えはあった」。商店街による投票率アップ作戦のその後 ※作戦を仕掛けた『東京・早稲田商店会』安井潤一郎会長
執筆者 仮野忠男
雑誌名
経済界
発行日
2004年09月07日
ページ 62-63
備 考 選挙権,有権者,小売店,…ショップ,店,マーケット,商店街,投票率
No5
記事種類
タイトル 論壇 参院選余話 商店街が仕掛けた「投票率アップ作戦」顛末記 有権者主導の自主的な活動に大きな意義 ※投票済み証を持参した人に商店街が飲み物などをサービス
執筆者 仮野忠男
雑誌名
月刊官界
発行日
2004年09月
ページ 126-136
備 考 選挙権,有権者,参院選,投票率
No6
記事種類
タイトル 霞が関を斬る 14回 商店街の投票率アップ作戦は政治・行政に対するアイロニーだ ※早稲田大学周辺商店連合会の選挙セールなど
執筆者 仮野忠男
雑誌名
経済界
発行日
2004年07月20日
ページ 56-57
備 考 選挙権,有権者,小売店,…ショップ,店,マーケット,商店街,投票率
『月刊官界』2004年9月号によると商店街による「投票率アップ作戦」を思いついたのは「選挙に行こう会」代表の吉金大輔さんでその呼びかけに「東京・早稲田商店会」の安井潤一郎会長などが応じ全国に広がったそうです。
投票所には投票後に欲しいと言えば無料で発行してもらえる「投票済み証」というものがあり、それを商店街に持っていくと一部の商品が割引になるという仕組みです。
投票率を上げるためにさまざまな提案や取り組みがありますが、投票義務化の実現はやはり難しいでしょう。ですがせめて選挙の時だけでもわが国の将来や自分の住む自治体のことを考えるのは大切なことです。
一般に投票率が上がると保守に不利だと言われていますが、最初に紹介しました『週刊プレイボーイ』2020年8月31日号の記事で石破茂さんは「投票率が高くても支持される自民党でなきゃいけない」と語っています。この意見には好感が持てます。
「投票率」に関連する雑誌記事索引、その他です。
No7
記事種類
タイトル ジャーナリストの目 516回 低投票率と京王線事件、この国の未来は明るいか? ※衆議院議員選挙
執筆者 金平茂紀
雑誌名
週刊現代
発行日
2021年11月20日
ページ 137
備 考 選挙権,有権者,投票率
No8
記事種類
タイトル 8cmヒールで踏みつけたい 96回 投票行って外食するんだ 衆院選を前に投票を呼びかける若者たちの機運が心強い ※「VOICE PROJECT 投票はあなたの声」ほか
執筆者 鈴木涼美
雑誌名
SPA!
発行日
2021年11月02日
ページ 3
備 考 選挙権,有権者,投票率
No9
記事種類
タイトル GQ TALK 投票率をあげる秘策はあるのだろうか。 戦後2番目に低い投票率に終わった第25回参議院選挙。フリーライターの武田砂鉄が投票率アップの秘策を考える。
執筆者 武田砂鉄
雑誌名
GQ Japan
発行日
2019年10月
ページ 130
備 考 選挙権,有権者,投票率
No10
記事種類
タイトル 1970年代生まれの団ジュニたちへ 23回 コンビニで投票できるようにすれば、投票率は絶対に上がる ※コンビニ投票。情報量が少なすぎる選挙ポスターもメッセージポスターに変えてほしい
執筆者 鈴木おさむ
雑誌名
週刊朝日
発行日
2017年11月03日
ページ 115
備 考 選挙権,有権者,投票率
No11
記事種類 インタビュー
タイトル 2016夏・参院選「投票したい人がいない」「どうせ変わらない」で本当にいいの!? もしあなたが投票に行かなかったら… なぜ私たちは、投票に行かないといけないのか? ※投票率
執筆者 森川友義
雑誌名
LEE
発行日
2016年02月
ページ 187-189
備 考 選挙権,有権者,投票率
No12
記事種類
タイトル 選挙 あなたは選挙に行きましたか? 投票率→で13万円の損 戦後3番目の低投票率だった参院選。ネット選挙解禁で若者は盛り上がったのだろうか。実は、1%の投票棄権で若者世代が損をする
執筆者
雑誌名
AERA
発行日
2013年08月05日
ページ 63
備 考 選挙権,有権者,参院選,棄権,投票率
No13
記事種類
タイトル 今さら訊けない 政治の基礎知識 13回 若者に不利な社会は改革できる? ※投票率の低下
執筆者 森川友義
雑誌名
PHPスペシャル
発行日
2013年05月
ページ 93
備 考 選挙権,有権者,投票率
No14
記事種類
タイトル 解説 有権者の自覚と責任 ~衆院選を目前に控えて~ ※低下し続ける投票率、不信感を抱く有権者、他
執筆者 丹羽文生
雑誌名
海外事情
発行日
2012年12月
ページ 104-109
備 考 選挙権,有権者,投票率
No15
記事種類
タイトル 若者と女性の政治参加が日本を変える 若者と女性の政治参加へSNSがもつ可能性 ※衆院選の投票率の年代別推移、特に低い20代の投票率、60代に嫌われると選挙に勝てない
執筆者 小野塚亮
雑誌名
人間会議
発行日
2012年12月
ページ 190-195
備 考 選挙権,有権者,インターネット,投票率,ソーシャルネットワーキングサービス,インターネットと政治,政治とインターネット,SNS
No16
記事種類
タイトル 今さら訊けない 政治の基礎知識 1回 投票に行かないとなにが問題なの? ※投票率の低さ
執筆者 森川友義
雑誌名
PHPスペシャル
発行日
2012年05月
ページ 107
備 考 選挙権,有権者,投票率
No17
記事種類
タイトル 数字にダマされるな! 社会調査のウソ編 昨夏の参院選「投票に行った」87%? 回答者はウソをつく!実際は57%
執筆者 谷岡一郎
雑誌名
日経ビジネス アソシエ
発行日
2005年02月01日
ページ 74-75
備 考 選挙権,有権者,投票率
No18
記事種類
タイトル コラムネット 私の主張 棄権で罰金、投票で景品? 投票率を上げるには
執筆者 福岡政行
雑誌名
暮しの手帖
発行日
2000年10月
ページ 147
備 考 選挙権,有権者,投票率
No19
記事種類
タイトル 日本政治背水の陣 「選挙に行こう勢!」奮走記 ※選挙は恐るべき破壊力を持っていると教えた参院選
執筆者 石川好
雑誌名
中央公論
発行日
1998年09月
ページ 47-59
備 考 ‖石川好[評論家]‖選挙権,有権者,参院選,投票率
No20
記事種類
タイトル UPDATE ランク天国 参院選挙投票率ワーストテン ※第17回(1995),第16回(1992)
執筆者
雑誌名
週刊文春
発行日
1998年07月16日
ページ 49
備 考 選挙権,有権者,参院選,投票率
No21
記事種類
タイトル こう考えたら腑に落ちる! 109回 低投票率は“当確” 7月12日の参議院議員選挙。無関心層を投票に行かせる起爆剤はあるか?
執筆者 田中康夫
雑誌名
女性自身
発行日
1998年07月14日
ページ 220-221
備 考 ‖田中康夫[作家,政治家]連載‖選挙権,有権者,投票率
No22
記事種類
タイトル 参院選 投票率下落の原因と対策 私が投票しないワケ ※棄権の勧め、投票制度の改革、参院選の投票率推移、東京・光が丘団地で「選挙に行くか」100人アンケート
執筆者 恵村順一郎/伊藤隆太郎
雑誌名
AERA
発行日
1998年07月06日
ページ 19-23
備 考 公職選挙法,選挙制度,選挙法,選挙権,有権者,参院選,棄権,投票方式,投票率
No23
記事種類
タイトル 参院選特集・第1弾 橋本自民党政権にトドメを刺そう 参院選への「不安」と「不満」 ※参院選投票率の推移(1947-95)を分析し、投票率回復の可能性を示唆
執筆者 石川真澄
雑誌名
週刊金曜日
発行日
1998年06月19日
ページ 14-15
備 考 選挙権,有権者,参院選,投票率
No24
記事種類
タイトル 小泉純一郎のニッポン救出作戦 2回 選挙の投票率が65%を越えれば、1兆円や2兆円の節約ができる!
執筆者 小泉純一郎
雑誌名
BART
発行日
1996年01月22日
ページ 70-71
備 考 ‖小泉純一郎[政治家]連載‖選挙権,有権者,投票率
No25
記事種類
タイトル 西浦みどりのエグゼクティブサロン 17回 参議院はいらないの意思表示? ※参院選の投票率50.7%
執筆者 西浦みどり
雑誌名
経済界
発行日
1992年09月01日
ページ 123
備 考 選挙権,有権者,参院選,投票率
No26
記事種類
タイトル 投票率「半分」の効果 ※投票率が過去最低の50.7%だった1992年参院選
執筆者
雑誌名
週刊新潮
発行日
1992年08月06日
ページ 126-135
備 考 選挙権,有権者,参院選,投票率
No27
記事種類
タイトル 先週今週 史上最低の投票率だった国政選挙 参院埼玉補選
執筆者
雑誌名
AERA
発行日
1991年07月02日
ページ 68
備 考 選挙権,有権者,補欠選挙,参院選,参院補欠選挙,投票率
No28
記事種類
タイトル 先週今週 投票率低いと意外な結果
執筆者 石川真澄
雑誌名
AERA
発行日
1990年02月20日
ページ 54
備 考 選挙権,有権者,投票率
No29
記事種類
タイトル 「民主選挙」低投票率の「陥穽」 組織政党を喜ばせる“棄権の増大”
執筆者
雑誌名
週刊新潮
発行日
1984年08月23日
ページ 22
備 考 ‖01-017-001[選挙一般]選挙一般‖
No30
記事種類
タイトル 風速計 置去り選挙 投票率…戦後2番目の低さ、2000万の棄権
執筆者
雑誌名
朝日ジャーナル
発行日
1970年01月11日
ページ 3
備 考 ‖01-017-006[選挙一般]有権者‖