雑誌『文藝春秋』(2023年1月6日作成)
作家・菊池寛が私財を投じて雑誌『文藝春秋』創刊号を発行したのは今から100年前の大正12(1923)年1月でした。大正・昭和・平成・令和と4つの元号をまたいで現在も発行されています。
菊池寛は創刊の辞で「私は頼まれた物を云ふことに飽いた。(中略)自分のため、一には他のため、この小雜誌を出すことにした」と述べていることから、自分たちが本当に書きたいことを自由に書くために『文藝春秋』を創刊したことが分かります。創刊号は、菊池寛自身はもちろん、芥川龍之介・川端康成・直木三十二(後の直木三十五)など関わりのあった作家の執筆を中心としたどちらかと言えば同人誌に近いものでした。現在のような総合雑誌へと変化したのは1930年代に入ってからでした。
社会を賑わす事件・事象が起きたときに様々な分野に所属する人の意見を一度に読めることや、年2回行われる芥川賞受賞作の掲載誌としても有名で、掲載作品によっては100万部を超える部数を発行することもあります。
2022年からは「創刊100周年」を記念した企画が毎号掲載され、大正から令和までの100年間の日本を振り返ることができます。
今回は件名中項目「雑誌」内の小項目「文藝春秋」から索引を30件を選んで紹介します。
※今回紹介した索引の雑誌記事コピーをご希望の場合は、遠隔地の方でも資料配送サービスで取り寄せることが出来ます。 どうぞご利用下さい。
No1
記事種類
タイトル 最新保存版 世界最高のがん治療 文藝春秋が報じたがん患者の肉声 告知がタブーの時代もあった。ガンと人間との闘いを刻む痛切な記録 ※児玉隆也、千葉敦子、筑紫哲也、池江璃花子、他
執筆者 後藤正治
雑誌名
文藝春秋
発行日
2022年12月
ページ 160-171
備 考 「文藝春秋」,がん患者,患者,総合雑誌,闘病記
No2
記事種類
タイトル 創刊100周年記念企画 文藝春秋が報じたテレビの肉声 吉永小百合、広末涼子、黒柳徹子、永六輔、松本人志、久世光彦、山田太一…。テレビへの熱い思い ※田原総一朗、細野邦彦、島桂次、他
執筆者 戸部田誠
雑誌名
文藝春秋
発行日
2022年11月
ページ 362-381
備 考 「文藝春秋」,総合雑誌,テレビ,テレビ論
No3
記事種類 グラビア
タイトル 今月のカラクリ雑誌 ステキな雑誌の付録たち 168回 『文藝春秋』 さすがは文藝春秋 ※2022年9月号の「緊急特集 テロルの総決算」、2022年8月号の「日本左翼100年の総括」
執筆者 今柊二
雑誌名
創
発行日
2022年10月
ページ 14-15
備 考 「文藝春秋」,総合雑誌
No4
記事種類
タイトル 創刊100周年記念企画 文藝春秋が報じた科学の肉声 宇宙開発、原発、生命科学… ノーベル賞学者の湯川秀樹、梶田隆章、眞鍋淑郎各氏らの言葉で考える科学と社会の関係
執筆者 須田桃子
雑誌名
文藝春秋
発行日
2022年10月
ページ 358-377
備 考 「文藝春秋」,総合雑誌,科学
No5
記事種類
タイトル 創刊100周年記念企画 揺籠と編集長 「本誌の賑やかし」で芥川賞を制定した ※「文芸の三越」に応募して当選した菊池寛、『芥川龍之介追悼号』、名編集長・菅忠雄、菅忠雄と芥川、他
執筆者 北村薫
雑誌名
文藝春秋
発行日
2022年09月
ページ 478-490
備 考 ‖芥川龍之介[作家]人脈‖菊池寛[作家]人脈‖北村薫[作家]‖「文藝春秋」,総合雑誌
No6
記事種類
タイトル 創刊100周年記念企画 「文藝春秋」編集長・田中健五 「とにかく新鮮な頭蓋骨を探して来なさい」。好奇心旺盛で、人たらしだった ※川上哲治が惚れこんだ、対談や座談のまとめ方、他
執筆者 斎藤禎
雑誌名
文藝春秋
発行日
2022年08月
ページ 376-384
備 考 ‖斎藤禎[雑誌編集長]人脈‖田中健五[ジャーナリスト,文藝春秋]人脈‖「文藝春秋」,総合雑誌
No7
記事種類
タイトル 創刊100周年記念企画 文藝春秋が報じた事件・事故の肉声 北のテロリスト、少年A、バブル紳士、冤罪被害者…。その言葉には時代の空気が息づいている
執筆者 森健
雑誌名
文藝春秋
発行日
2022年07月
ページ 312-331
備 考 10大ニュース,「文藝春秋」,総合雑誌
No8
記事種類
タイトル 創刊100周年記念企画 文藝春秋と私 怒りに燃えた「アグネス論争」 「職場は大人の世界」。私の怒りは間違いだったか ※同級生の藤原優さんと「同級生交歓」に、他
執筆者 林真理子
雑誌名
文藝春秋
発行日
2022年06月
ページ 288-297
備 考 ‖林真理子[作家,エッセイスト]人脈‖家庭教育,子育て,「文藝春秋」,育児,総合雑誌,アグネス子連れ出勤論争
No9
記事種類
タイトル 創刊100周年記念企画 没後1年 立花隆「田中角栄研究」の取材日誌 取材期間は約3週間。総理を追い込んだ調査報道には苦い挫折もあった ※発端、数字とデータで勝負、立花の体が限界、他
執筆者 武藤旬
雑誌名
文藝春秋
発行日
2022年05月
ページ 301-315
備 考 ‖立花隆[評論家,ジャーナリスト]人脈‖田中角栄[政治家]金‖「文藝春秋」,総合雑誌,田中角栄研究
No10
記事種類
タイトル 創刊100周年記念企画 中国共産党と文藝春秋の100年 荒ぶる大国の本質を透視続けた100年間… 歴史の証言者たちの視点は今も色褪せない ※河本大作「私が張作霖を殺した」、他
執筆者 城山英巳
雑誌名
文藝春秋
発行日
2022年04月
ページ 204-245
備 考 対中国外交,共産党,中国共産党,「文藝春秋」,日中関係,中国と日本,日本と中国,総合雑誌,中国・政治
No11
記事種類
タイトル 創刊100周年記念企画 文藝春秋と私 「池島さんと半藤さん」 ※直木賞受賞、金沢から横浜へ、文春の中興の祖と呼ばれた池島慎平さん、半藤一利さんとの不思議な縁、講演旅行と文士劇、他
執筆者 五木寛之
雑誌名
文藝春秋
発行日
2022年03月
ページ 412-421
備 考 ‖五木寛之[作家]人脈‖「文藝春秋」,総合雑誌
No12
記事種類
タイトル 創刊100周年記念企画 文藝春秋と私 「ドタバタ昭和探訪記」 ※菊池寛が亡くなった時の父のつぶやき、直木賞の受賞、文藝春秋からの最初の仕事は社会探訪記、大阪万博では孤独だった、他
執筆者 佐藤愛子
雑誌名
文藝春秋
発行日
2022年02月
ページ 242-249
備 考 ‖佐藤愛子[作家]家族‖「文藝春秋」,総合雑誌
No13
記事種類
タイトル 天皇と日本人 「文藝春秋」が伝えた皇族の肉声 ※創刊号から現在まで掲載してきた皇族の「肉声」の中から10本を選んで解説,昭和10年「皇室と新聞」、昭和26年「天皇家の人々」、他
執筆者 河西秀哉
雑誌名
文藝春秋
発行日
2022年01月
ページ 432-451
備 考 「文藝春秋」,皇室,皇族,総合雑誌
No14
記事種類 インタビュー
タイトル 文藝春秋の戦略を探る 創刊100年迎える『文藝春秋』編集長インタビュー ※『週刊文春』編集局長から『文藝春秋』の新編集長となった新谷学氏に、人事の狙いや同誌の展望を聞く
執筆者 新谷学
雑誌名
創
発行日
2021年10月
ページ 102-107
備 考 「文藝春秋」,記者,雑誌記者,総合雑誌,編集長
No15
記事種類
タイトル 創刊95周年記念大型企画 文藝春秋を彩った95人 特別寄稿26人 文藝春秋と私 ※長年本誌とともに歩んだ寄稿家26人が思い出を綴る,立花隆、佐藤愛子、長嶋茂雄、沢木耕太郎、他
執筆者 山崎正和/金子兜太/石原慎太郎/鴨下信一/村上春樹/他
雑誌名
文藝春秋
発行日
2018年01月
ページ 300-344
備 考 「文藝春秋」,総合雑誌
No16
記事種類
タイトル 「文藝春秋」新年号に時代を読む 10年ごとに新年号を開くと“時代相”が見えてくる ※創刊の大正12年から振り返る
執筆者 坪内祐三
雑誌名
文藝春秋
発行日
2013年02月
ページ 383-393
備 考 ‖坪内祐三[評論家]‖「文藝春秋」,総合雑誌
No17
記事種類
タイトル 「文藝春秋」90年のベスト9 菊池寛、昭和天皇から立花隆まで モットーは「人間的興味」「時流を疑う」「当事者主義」
執筆者 半藤一利
雑誌名
文藝春秋
発行日
2013年01月
ページ 224-233
備 考 ‖半藤一利[昭和史研究家,作家]‖「文藝春秋」,総合雑誌
No18
記事種類
タイトル 3.11から1年 100人の作家の言葉 完全復刻 震災文章 解説 ※『文藝春秋』1923(大正12)年11月号の関東大震災の特集「震災文章」の解説
執筆者 片山宏行
雑誌名
文藝春秋臨増
発行日
2012年03月01日
ページ 258-259
備 考 「文藝春秋」,総合雑誌
No19
記事種類
タイトル 文藝春秋88年が伝えた震災・津波・被曝の証言 創刊直後の関東大震災から阪神大震災まで ※三陸海岸大津波、広島と福竜丸の被爆、スリーマイル・チェルノブイリ原発事故など当時の記事を再録
執筆者 芥川龍之介/菊池寛/横光利一/吉村昭/北村直次/安部光恭/他
雑誌名
文藝春秋
発行日
2011年06月
ページ 260-318
備 考 「文藝春秋」,災害,総合雑誌
No20
記事種類 座談
タイトル 創刊85周年記念アンケート特別座談会 「文藝春秋」とは何か 昭和史の貴重な証言から意外な人物の手記まで。国民的ミーハー雑誌の神髄を語る
執筆者 立花隆/福田和也/阿川佐和子
雑誌名
文藝春秋
発行日
2007年05月
ページ 340-352
備 考 ‖阿川佐和子[エッセイスト,キャスター]‖立花隆[評論家,ジャーナリスト]‖福田和也[文芸評論家]‖「文藝春秋」,総合雑誌
No21
記事種類
タイトル 創刊85周年に寄せて 非凡の人・菊池寛の新しさ 創刊号は10銭で28頁。安さと薄さが売り物だった ※文春編集者を志した筆者、『文藝春秋』と菊池寛の編集方針
執筆者 坪内祐三
雑誌名
文藝春秋
発行日
2007年02月
ページ 344-353
備 考 ‖菊池寛[作家]‖坪内祐三[評論家]‖「文藝春秋」,総合雑誌
No22
記事種類
タイトル 社中日記から巻頭随筆まで 「文藝春秋」80年分を一気読みした男 ※坪内祐三編『文藝春秋 八十年傑作選』文藝春秋
執筆者
雑誌名
週刊文春
発行日
2003年03月13日
ページ 176-177
備 考 ‖坪内祐三[評論家]‖「文藝春秋」,総合雑誌
No23
記事種類 グラビア
タイトル 創刊80周年記念 日本の顔 時代の顔 ※小林秀雄、志賀直哉、松本清張、黒澤明、大宅壮一、土門拳、萩本欽一、棟方志功ら各界で活躍する人々のくつろいだ顔
執筆者
雑誌名
文藝春秋
発行日
2002年02月
ページ 10-60/65-72/他
備 考 英雄論,「文藝春秋」,総合雑誌
No24
記事種類
タイトル 風呂敷雑誌 「文藝春秋」80年の80本 森羅万象を包み込み自在に形を変える「風呂敷」雑誌。 ※文藝春秋のあゆみ、過去の記事の抜粋、他
執筆者 坪内祐三
雑誌名
文藝春秋
発行日
2002年02月
ページ 488-540
備 考 「文藝春秋」,総合雑誌
No25
記事種類
タイトル men’s magazine walker 文藝春秋の巻その3 「硬軟」でも「左右」でもない独特のバランス感覚 ※「上下」がバランス軸の「保守」
執筆者 斎藤美奈子
雑誌名
AERA
発行日
2001年11月05日
ページ 73
備 考 「文藝春秋」,総合雑誌
No26
記事種類 グラビア
タイトル 文藝春秋75周年記念特別企画 文藝春秋75年の顔 執筆回数番付つき
執筆者
雑誌名
文藝春秋
発行日
1998年02月
ページ 39-40の間(58頁)
備 考 「文藝春秋」,総合雑誌,作家,小説家,文壇
No27
記事種類
タイトル 1000号記念 「文藝春秋」執筆者番付の研究 執筆回数から見た57年ぶり4度目の番付は?
執筆者 半藤一利
雑誌名
文藝春秋
発行日
1994年04月
ページ 262-268
備 考 「文藝春秋」,総合雑誌
No28
記事種類
タイトル 「文藝春秋」と私
執筆者 林健太郎/吉村昭/古森義久/鈴木治雄/林真理子/草柳大蔵
雑誌名
文藝春秋
発行日
1992年02月
ページ 468-490
備 考 「文藝春秋」,総合雑誌
No29
記事種類
タイトル 直撃アンケート 「文芸春秋」のここが大好き!「文芸春秋」のここが大嫌い!
執筆者
雑誌名
週刊読売
発行日
1974年11月16日
ページ 142-145
備 考 ‖26-005-006[雑誌]文藝春秋‖
No30
記事種類 座談
タイトル 文藝春秋30年の思ひ出
執筆者 小林秀雄/吉川英治/川端康成/宇野浩二/永井龍男/佐佐木茂索
雑誌名
文藝春秋
発行日
1952年04月
ページ 180-193
備 考 ‖宇野浩二[作家]‖川端康成[作家]‖小林秀雄[文芸評論家]‖佐佐木茂索[作家,文藝春秋]‖永井龍男[作家,別名・永井東門居]‖吉川英治[作家]‖「文藝春秋」,総合雑誌