クマによる災害

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クマによる災害20251226日)

 2025年「今年の漢字」に選ばれた「熊」。環境省のデータによると、今年111月のクマによる傷害被害者は230名、死亡者は13名にのぼり、もちろん過去最多の被害者数です。



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 Web OYA-bunkoのキーワード「クマによる災害」の記事索引件数は2022年頃から増加していましたが、2025年の件数(1224日現在)は69件と、前年の2倍以上に跳ね上がっています。

 

 2016年に17件の記事があるのは、この年に秋田県の山中でタケノコ採りの4人がツキノワグマに襲われて死亡したという事件があったためです。

1.
記事種類
タイトル
秋田・ツキノワグマ「山林の人喰い現場」を決死ルポ 平成最悪の死者4人 射殺体の胃袋から「腕だった肉」が出た。それでも後を絶たない「タケノコ採り」入山者の執念
発言者
青井俊樹/増田俊也/佐藤幸桜/他
雑誌名
アサヒ芸能
発行日
2016年06月30日
ページ
175-177
備 考
災害,動物による災害,クマによる災害
2.
記事種類
タイトル
ツキノワグマの逆襲 臆病でおとなしいクマのはずが、なぜ人間を襲うように!? 秋田で4人が犠牲に。 クマの胃袋から人体の一部を発見 島根、福島、関東近郊でも負傷者が…
発言者
雑誌名
週刊女性
発行日
2016年07月05日
ページ
34-35
備 考
災害,動物による災害,クマによる災害


 2020年も件数が増加しています。この年、ドングリ大凶作もあって市街地でもクマ被害が相次ぎました。

3.
記事種類
タイトル
緊急レポート 気がついたら目の前に ある日、クマが私の家にやってきた 岩手、長野、福井…いま全国で大暴れ中 ※クマによる食害、人的被害が多発
発言者
雑誌名
週刊現代
発行日
2020年09月05日
ページ
160-163
備 考
災害,動物による災害,クマによる災害
4.
記事種類
タイトル
芸能・スポーツ・永田町 旬NEWSワイド ドングリ大凶作で日本各地に出没中! 狂暴化クマに「殺されない」5つの心得 秋田県では栗拾い帰りの女性が襲われて死亡する悲劇が!
発言者
雑誌名
週刊大衆
発行日
2020年11月09日
ページ
70
備 考
災害,動物による災害,クマによる災害


 2022年からは超巨大ヒグマ「OSO18」が記事に登場します。数年にわたって多数の放牧牛を襲撃したことから、ハンターらによる駆除も話題となり、24件の記事があります。

5.
記事種類
タイトル
週刊現代動物記 恐慌ドキュメント 超巨大ヒグマは今、どこにいる 北の大地で繰り広げられり、3年に及ぶ人間と「カムイ」の知られざる追跡戦 ※標茶町と厚岸町の放牧牛をOSO18が襲う
発言者
雑誌名
週刊現代
発行日
2022年02月05日
ページ
148-151
備 考
災害,動物による災害,クマによる災害
6.
記事種類
タイトル
緊急現地ルポ 北海道の最凶ヒグマ「OSO18」を撃て 牛を襲い、内臓を食い散らす 監視カメラも、檻の仕掛けも回避する体長3mの巨大熊に令和のマタギたちが挑む
発言者
後藤繁/根布谷昌男/他
雑誌名
週刊ポスト
発行日
2022年09月02日
ページ
127-129
備 考
災害,動物による災害,クマによる災害
7.
記事種類
タイトル
続々・週刊現代動物記 OSO18捕捉不能!そして巨大ヒグマは荒野に消えた 5カ月以上に及ぶ人間とクマの駆け引き、人智を尽くした追跡も実らず ※北海道・標茶町、牧場での被害状況
発言者
雑誌名
週刊現代
発行日
2022年11月26日
ページ
156-159
備 考
災害,動物による災害,クマによる災害
8.
記事種類
タイトル
スクープ入手 最凶巨大ヒグマ「OSO18」の“最期”衝撃写真 体重330kg。66頭の乳牛を襲撃し、北海道を5年にわたって恐怖の渦に陥れた 仕留めたのは「役場の公務員ハンター」だった ※釧路町
発言者
雑誌名
FRIDAY
発行日
2023年09月22日
ページ
62-63
備 考
災害,動物による災害,クマによる災害


 2023年には「アーバンベア」という呼称も登場しています。

9.
記事種類
タイトル
市街地でも人身事故が増える アーバンベア 山奥から人里に出て来た どんぐり不足だけでなくクマが人間の生活圏と隣り合って暮らすようになった
発言者
雑誌名
月刊テーミス
発行日
2023年12月
ページ
50-51
備 考
災害,動物による災害,クマによる災害
10.
記事種類
タイトル
「殺人クマ」が近くに来ている! 死傷者数は過去最悪! 都市部に出現する「アーバンベア」も急増中! 重症者が語る恐怖体験も!
発言者
雑誌名
週刊プレイボーイ
発行日
2023年12月04日
ページ
32-35
備 考
災害,動物による災害,クマによる災害


 20242025年は、出没予測マップや、クマに出会ったときにどうするか、今後どうしていくべきか、という現実的な内容の記事が増えています。『週刊プレイボーイ』20251215日号の記事中で紹介されている北米や欧州での取り組みの事例は、とても示唆に満ちています。

11.
記事種類
タイトル
科学通信 ツキノワグマに起こっていること ※人里に出てくる理由、ツキノワグマによる人身事故の急増、行動の変化、個体数推定の難しさ、農業政策と連動する食性変化、行政の対応の難しさ、愛護の熱意を向けるべき先、他
発言者
永幡嘉之/鵜野-小野寺レイナ
雑誌名
科学
発行日
2024年01月
ページ
7-13
備 考
クマ,災害,動物による災害,クマによる災害,ツキノワグマ
12.
記事種類
タイトル
クマはなぜ、都市にあらわれるのか? 人口減少時代の自然との向き合いかた ※大量出没が起こるメカニズム、アーバン・ベアの人慣れ問題、人口減少と高齢化がもたらす影響、捕獲強化はクマ問題解決の切り札か、他
発言者
佐藤喜和
雑誌名
世界
発行日
2024年03月
ページ
190-199
備 考
災害,動物による災害,クマによる災害
13.
記事種類
タイトル
Special Report 人口減少社会 もう一つの論点 令和のクマ騒動が人間に問うていること ※指定管理鳥獣に指定されたヒグマとツキノワグマ、自治体や民間組織によるクマ対策、ハンターや保護管理団体の思い、他
発言者
梶光一/横山真弓/田中淳夫/他
雑誌名
WEDGE
発行日
2024年12月
ページ
18-51
備 考
災害,動物による災害,クマによる災害,撃退法,鳥獣害対策
14.
記事種類
タイトル
ツキノワグマ&ヒグマ「戦慄の出没予測MAP」 ドングリの凶作で危険度が急上昇 スーパーマーケットやレストランにも現れる 6月は繁殖期、すでに全国で11人が被害に!北海道、山形、宮城、京都が要注意
発言者
佐藤喜和/米田一彦/他
雑誌名
FRIDAY
発行日
2025年06月20日
ページ
26-28
備 考
災害,動物による災害,クマによる災害
15.
記事種類
タイトル
各地で深刻被害が続出中! クマ撃退「完全マニュアル」Q&A 死んだフリは絶対NG、クマよけスプレーの効果、クマの利き手に注意etc. いざという時のサバイバル講座
発言者
雑誌名
週刊大衆
発行日
2025年09月08日
ページ
194-195
備 考
災害,動物による災害,クマによる災害
16.
記事種類
タイトル
エコノミストリポート 生態変化 増加するクマ被害 生息域の拡大に人慣れも進行 エサになる果樹など管理必要 ※近年の人身被害増加の背景、堅果類の豊凶が行動に及ぼす影響、出没の誘引となる灯油・ガソリン、他
発言者
佐藤喜和/大西尚樹/水谷瑞希/石田雅彦
雑誌名
週刊エコノミスト
発行日
2025年10月07日
ページ
38-40
備 考
災害,動物による災害,クマによる災害
17.
記事種類
タイトル
相次ぐクマ遭遇事故は自治体の頭数調査が招いた「人災」だった!? 20年以上も続けられている、林道の近くに「クマを引き寄せる」調査方法。環境省も「危険性を否定できない」とするが… ※カメラマン・稗田一俊
発言者
稗田一俊/樫田秀樹
雑誌名
週刊プレイボーイ
発行日
2025年11月17日
ページ
42-45
備 考
災害,動物による災害,クマによる災害
18.
記事種類
タイトル
今年すでに死亡者数過去最多13人に… 止まらぬクマ被害に第一人者究極提言「もはや食用化推進しかない!」 ※クマ被害増加の背景、クマ食用化の効果と取り組み
発言者
米田一彦
雑誌名
女性自身
発行日
2025年11月25日
ページ
124-125
備 考
災害,食肉,動物による災害,肉,肉料理,クマ肉,クマによる災害
19.
記事種類
インタビュー
タイトル
「クマ遭遇AI予測マップ」大公開 一目瞭然 地形や人口分布、木の実の豊凶情報などを自動学習して割り出された 的中率は6割超 秋田から東京まで、あなたの自宅は大丈夫か ※開発した深澤佑介准教授に聞く
発言者
深沢佑介
雑誌名
週刊ポスト
発行日
2025年12月05日
ページ
36-39
備 考
災害,動物による災害,クマによる災害,撃退法,鳥獣害対策
20.
記事種類
タイトル
警鐘レポート 凶暴化した“人喰いグマ”の「襲撃MAP」 犠牲者数も個体数も倍増、12月になっても危ない 市街地にも“エサ”があることを学習し、山奥からのしのし下りてくる
発言者
山崎晃司/佐藤喜和/他
雑誌名
FRIDAY
発行日
2025年12月05日
ページ
39-41
備 考
災害,動物による災害,クマによる災害
21.
記事種類
タイトル
特集 「クマvs人間」ガチンコ撃退術 ハンター、傭兵、研究者…が必死に考えた 年末帰省でも遭遇リスクに注意 ※私はコレで命拾いした!クマ被害者たちの対処法(安藤伸一郎・佐藤誠志)付き
発言者
坪田敏男/山崎晃司/米田一彦/他
雑誌名
SPA!
発行日
2025年12月09日
ページ
16-23
備 考
災害,動物による災害,クマによる災害,撃退法,鳥獣害対策,生還
22.
記事種類
タイトル
クマ先進国に学べ! 過去最悪の被害数を更新中の日本のベスト・クマ・オプション 頭数は多いのに被害が少ない北米や欧州はどう管理しているのか? ※食べ物がある限りクマは冬眠しない、頭数把握のためのデータ化、他
発言者
雑誌名
週刊プレイボーイ
発行日
2025年12月15日
ページ
36-38
備 考
災害,動物による災害,クマによる災害,撃退法,鳥獣害対策
23.
記事種類
タイトル
全国で相次ぐクマ被害 兵庫県が取り組む独自の手法に注目 ※兵庫県森林動物研究センターのツキノワグマ管理計画、駆除も仕方ないが絶滅したニホンオオカミの二の舞には…
発言者
粟野仁雄
雑誌名
サンデー毎日
発行日
2025年12月28日
ページ
90-91
備 考
クマ,災害,動物による災害,クマによる災害

 人間の生活圏とクマの生息地の間にあった中山間地域という緩衝地帯が失われつつある現在、行政による地域や省庁を越えた対策が要となります。クマとヒトが共生していける未来を願ってやみません。

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