ヘレーネ・クレラー=ミュラー(2021年10月29日)
現在、東京都美術館で「ゴッホ展 響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」が開催中です。この「ヘレーネ」というのはオランダの「クレラー=ミュラー美術館」を設立したヘレーネ・クレラー=ミュラーのことです。今回はその「ヘレーネ・クレラー=ミュラー」と「クレラー=ミュラー美術館」に関連する雑誌記事を紹介します。
ヘレーネは1869年、ドイツのホルストに商人の娘として生まれます。父親は「ミュラー商会」を築き、鉄鋼業や海運業をしていたようですが、彼女はその会社で働いていたアントン・クレラーと結婚します。夫は結婚を機に会社を引き継ぎ、事業を拡げ富豪と呼ばれるほどに成功します。
父の死後オランダに移り、娘の美術史の個人講師、H・P・ブレマーと出会います。ヘレーネは彼の講義に娘より夢中になり、1908年ブレマーのアドバイスと夫の膨大な資産を頼りに38歳で美術作品の収集を開始。コレクションは11000点を超える作品数だそうですが、その中にはまだ国際的な評価が定まっていなかったゴッホの作品も、絵画約90点、素描・版画約180点が含まれていました。90点というのはゴッホの絵画の1割になります。
やがて彼女の夢は次第に美術館設立へと広がります。「ミュラー商会」の業績が悪化すると美術館設立を条件にコレクションのすべてとミュラー家が所有する広大な土地をオランダ政府へ譲渡。国立公園になったその場所に美術館が設立され、彼女は初代館長に就任します。
ヘレーネとブレマーはゴッホの才能を正しく評価した極めて初期のコレクターです。 展覧会ではクレラー=ミュラー美術館が所蔵する「種まく人」「夜のプロヴァンスの田舎道」などなじみ深い作品が含まれています。
ゴッホには生前1枚しか絵画が売れなかったという逸話があります。もちろん大げさな表現で、1枚しか売れなかったということはなかったようですが、ヘレーネはそんなゴッホの絵の価値にいち早く気づき、自身の作品を見る目を信じ収集しました。国際的な評価が後から追いつくというのはすごいことです。
※今回紹介した索引の雑誌記事コピーをご希望の場合は、遠隔地の方でも資料配送サービスで取り寄せることが出来ます。 どうぞご利用下さい。
記事種類 グラビア
タイトル 浜辺美波が案内するゴッホの傑作 ※『ゴッホ展 響きあう魂 ヘレーネとフィンセント』のアンバサダーをつとめる
執筆者
雑誌名
週刊新潮
発行日
2021年10月07日
ページ 3-6
備 考 ‖ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ[画家]‖浜辺美波[女優]‖
No2
記事種類
タイトル Culture 「ゴッホ展 響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」 ※東京都美術館で開催、ヘレーネ・クレラー=ミュラー
執筆者 立川明美
雑誌名
pumpkin
発行日
2021年09月
ページ 111
備 考 ‖ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ[画家]‖
No3
記事種類
タイトル これだけは見ておきたい 2021年美術展 ベスト25 芸術の秋、注目はこちら ゴッホを後世に伝えたい… 蒐集家ヘレーネの情熱 「ゴッホ展」東京都美術館
執筆者
雑誌名
芸術新潮
発行日
2021年04月
ページ 22/88-89
備 考 ‖ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ[画家]‖
No4
記事種類
タイトル 没後125年に寄せてオランダ2大美術館特別取材 ゴッホを愛する ※向井山朋子が訪れる「ゴッホ美術館」、生涯、弟テオへの手紙、「クレラー・ミュラー美術館」、修復師に聞く、他
執筆者
雑誌名
家庭画報
発行日
2015年11月
ページ 110-136
備 考 ‖ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ[画家]家族、略歴‖オランダ,美術
No5
記事種類
タイトル ミセスビュー Art オランダ、クレラー=ミュラー美術館所蔵作品を中心に 『印象派を超えて 点描の画家たち ゴッホ、スーラからモンドリアンまで』展
執筆者 高木陽子
雑誌名
ミセス
発行日
2013年11月
ページ 257
備 考 美術展,展覧会
No6
記事種類 グラビア
タイトル 美の森へ 97回 「ゴッホ展 孤高の画家の原風景 ゴッホ美術館 クレラー=ミュラー美術館所蔵」 ファン・ゴッホ「夜のカフェテラス」「芸術家としての自画像」
執筆者
雑誌名
週刊新潮
発行日
2005年03月31日
ページ 102-103
備 考 ‖ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ[画家]‖美術展,展覧会,連載
No7
記事種類
タイトル ゴッホの奏でる音楽 クレラー=ミュラー美術館所蔵 ゴッホ展
執筆者 三浦俊彦
雑誌名
美術手帖
発行日
2000年02月
ページ 115-122
備 考 ‖ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ[画家]略歴‖
No8
記事種類
タイトル 今月のアート・ギャラリー 45回 クレラー=ミュラー美術館所蔵 ゴッホ展 本当は明るかったもうひとりのゴッホ
執筆者 中島優子
雑誌名
グラツィア
発行日
1999年12月
ページ 13/15
備 考 ‖ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ[画家]‖
No9
記事種類 グラビア
タイトル People 37年ぶりの作品も。没後105年目のゴッホ展 ※「オランダ クレラー=ミュラー美術館所蔵 ゴッホ展」
執筆者
雑誌名
文藝春秋
発行日
1996年02月
ページ 59
備 考 ‖ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ[画家]‖
No10
記事種類
タイトル ゴッホと現代彫刻の宝庫 クレラー=ミュラー美術館への旅 ※オランダのホーヘ・フェルウェ国立公園内、ヘレーネ・クレラー=ミュラーのコレクション
執筆者 岡谷公二
雑誌名
芸術新潮
発行日
1996年01月
ページ 143-154
備 考 ‖ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ[画家]‖コレクション,コレクター,オランダ,美術
No11
記事種類
タイトル ART 激情につき動かされ絵筆を握った人生 クレラー=ミュラー美術館蔵 ゴッホ展
執筆者 土屋典子
雑誌名
マリ・クレール
発行日
1996年01月
ページ 161
備 考 ‖ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ[画家]‖
No12
記事種類
タイトル アミューズ・アート・インフォメーション 37年ぶりに公開される世界屈指のゴッホ・コレクション オランダ・クレラー=ミュラー美術館所蔵 ゴッホ展
執筆者
雑誌名
アミューズ
発行日
1995年12月27日
ページ 88
備 考 ‖ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ[画家]‖
No13
記事種類
タイトル invitation オランダから37年振りの出開帳! クレラー=ミュラー美術館所蔵「ゴッホ展」
執筆者
雑誌名
芸術新潮
発行日
1995年12月
ページ 102
備 考 ‖ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ[画家]‖