コピー料金設定について


大宅壮一文庫の検索資料コピー料金 
(税込)



一般


法人会員


個人会員


学生会員


モノクロコピー(1枚)


85


85


85


40


カラーコピー(1枚)


145


145


145


70

 

 大宅文庫のコピー料金 〝高い〟のはなぜ? 

大宅文庫は、当館の所蔵資料に限り、著作権法の範囲内でコピーサービスを行っています。現行料金は上記の通りです。利用されると、国会図書館など他の公共図書館に比べて、「高い」という印象をお持ちになる方が少なくないかもしれません。なぜ、こんな料金設定なのか。その疑問にお答えします。

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◆細る収入 人件費8 最初に知っていただきたいのは、大宅文庫が自助努力で運営される純粋な民間図書館であること、所蔵する雑誌類の記事や写真資料を、必要とされる方々にスピーディーに提供するという主たるサービスは、すべて職員の「人間力」で成り立っていること――の2点です。

潤沢な公費で運営される公共図書館などに比べて、大宅文庫は、経費の多くを全国の団体や一般の方々からの温かなご寄付を含む自助努力で賄います。公益財団法人としての性格上、営利は追求しません。
 ただでさえ脆弱なその体質が、近年、インターネットの急速な発展でさらに揺らいでいます。利用者が年々減少し収入が落ち込むことで、総じて給与実態が低いレベルにあるにもかかわらず事業費全体に占める総人件費の割合が8割近くにまで及ぶ危機的な状況に至りました。しかし、文庫の事業を営むうえで短時間勤務者を含めて30人を数える職員の力は不可欠です。一人ひとりが大宅文庫を担うことへの志高く日々の作業に勤しんでいます。

 

◆「索引」化に多大な労力 「人間力」を最も必要とするのが、大宅文庫の最大の特長でもある索引づくりです。
 主要な雑誌記事を「大宅式分類法」と称する独自の手法で一つ一つ丁寧に索引化します。文庫が所蔵する雑誌類は明治期から現在までの約80万冊にのぼります。現在は約350種の主要雑誌を軸に採録を行っており、これまでに蓄積された人物や事件ごとの索引は実に700万件。さらに毎月1万件のペースで新規の索引をつくり続けています。  
 すべて職員の手による、この膨大なデータベース(DB)があるからこそ、どなたにも「見たい」「読みたい」過去の記事や写真などを瞬時に提供できるのです。
 ただ、索引づくりには多大な労力と費用を要します。1冊の雑誌から作成される索引データは30100件にも及び、専門のスタッフが、月・週ごとなどに次々と発行される雑誌を丁寧に読み込みながら作成しているからです。
 より理解を深めていただくため、「索引作成人件費」について、最近の実績で紹介します。現在、索引づくりは、専任職員5人、補助・委託職員14人の計19人が担当しています。このうち専任職員5人が2020年6~11月の半年間に処理した実績で見てみましょう。

❖作成索引数 ➡ 計26,708件=1か月平均4,451件、1日当たり181

❖作成人件費 ➡職員の給与実額は明らかにできませんので、ここでは一般的な想定で計算します。国の令和元年賃金構造基本統計調査によると、中小企業で働く人の平均月収は27.4万円です。これを基に、専任職員の給与を仮に同25万円とします。

125万円(5人の給与月額合計)÷4,451件 = 280


お分かりでしょうか。一例を挙げての単純計算ではありますが、大宅文庫が誇る索引は、1件作成するのに人件費だけでもこれだけの額がかかっているのです。

◆のしかかるDB費用 索引はしっかりと運用されてこそ、持ち味を最大限発揮します。そのDBをつかさどる「検索システム」の運用費用も重くのしかかります。

検索システムは、索引を➀作る②表示する――ための基幹機能です。ほぼ5年ごとの高額な改修費用に加えて年間約1,500万円の運用経費がかかります。2022年度にはまた1億円規模の改修費用が必要になる予定です。DBを維持して行くうえで不可欠な投資とは言え、収入源が限られる大宅文庫にとっては、頭の痛い問題です。


 


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 まとめ  大宅文庫のコピー料金には、上記の事情が反映されています。

 利用者が希望される記事データはすべて索引に紐づいており、「高さ」の理由は、大宅文庫ならではの索引の作成・運用コストが付加されているためと、ご理解いただけるでしょうか。つまり

と言うことが出来ます。

所蔵雑誌を1㌻ごとにデジタル化したり、索引づくりをAI(人工知能)で処理したりすれば、現在の人手は大幅に減らせます。そのためには莫大な費用が必要となり、現実的ではありません。
 もちろん数多の索引の中には、全く検索されないままのもの、逆に著名な人物や事件などの場合は幾度となく多用されるものもあります。そうした条件を加味しながらも、大宅文庫の索引は、職員たちの知と汗の結晶であり、一見高く見られがちなコピー料金は、文庫をこれからも運営していくための必要最低限の額を皆様からいただいているのです。 

どうぞ、ご理解のうえ、これからも広範なご利用をお願いいたします。

20211月 大宅壮一文庫事務局)

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