書誌情報
昭和27年 9月1日発行(1952) |
著作者 |
大宅壮一 |
発行者 |
小嶺嘉太郎
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印刷所 |
二美堂印刷所
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発行所 |
東西文明社
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13cm×18.3cm、本文320頁 |
目次
秩父・高松・三笠宮論
親しみをもたれた秩父宮
自由な空気を好む高松宮
市民生活を楽しむ三笠宮
長谷川如是閑論
どんな経歴をふんできたか
かれの才能を最大限に発揮
いわゆる如是閑イズムとは
カーヴを生命とする思想家
近代思想上に大きな役割
賀川豊彦論
不肖の弟子二人
アメリカにあるカガワ・ストリート
妾腹の子
賀川を導いた人たち
企業家・賀川豊彦
口八丁手八丁的思想
藤村に原稿を持ち込む
女に対する潔癖さ
吉田茂論
特別保護国民
人間吉田の正体は何か
軍人と外交官は鞘当する
性格はあるが思想はない
危なっかしさのない人物
大山郁夫論
“われらの輝ける委員長”
さながらウイルソン大統領
早大教授を辞して大阪朝日に
寺内内閣から弾圧をうける
強豪三土忠造との選挙戦
防刄用のチヨツキを着て遊説
柳子夫人が“卵あり”の札を
渡米後彼は何をしたであろうか
米国の日本憲法研究に寄与
問題化した大山の感覚のズレ
共産党の信徒総代のように
久原房之助論
スケールが段ちがいの怪物
古狸のような妖怪変化的な
事を行う気魄と手腕と実力
唯一の美しいロマンスとは
最高潮に達したかれの事業
ポンと百万円出して与える
政機はそのまま商機である
いかに奇々怪々なる存在か
日本はあまりに欝陶しい
小林一三論
東宝争議と資本陣営の攻勢
青年のような情熱を示して
社長として完全なる独裁権
かれの六十三回目の誕生日
松竹に対する全面的な攻勢
政界に乗り出した小林一三
一大旋風をまき起さずには
永田雅一論
戦時中の鎖国の扉が開かれ
文化的知識はあまりないが
実力の点ではまさにピカ一
各社入り乱れて引抜き合戦
吹いて吹いて吹きまくって
人生の機微をよくも心得て
ステーションをステンショ
封建的な任侠精神こそ身上
西園寺公一論
かれの人間や思想の多角性
代々正妻を娶らないという
封建的な権威に対する反逆
創美社という出版社を始む
適度に知的貴族趣味の性格
先祖の亡靈を売り物にする
オールド・リベラリスト列伝
吉田内閣の精神的支柱
ジャーナリズム界の古強者
頑固一徹の学者陣
ネオ・ジヤーナリスト列伝
輩出した戦後派文筆人
辻政信と高木惣吉
外務畑の出身者
名門出のお歴々
大学教授のグループ
反共第一線・列伝
学界・文壇の巻
一
二
三
四
五
新聞・財界・轉向派・官僚の巻
一
二
三
四
党員に非ざる共産主義者
拡大しゆく追放旋風
出征学徒を激励した「出隆」
急進性を加えた「柳田謙十郎」
色あせた平和問題懇談会
ユネスコ支持派と社会党の立場
ゆらぐ朝日と北海道新聞
どこまでも強腰な官学陣営
興味ある「知識人の会」の発言
時代の公平なアンパイヤは必要
現代政商論
一
二
三
四
閨閥日本を動かす
一
二
三
『吉田政権株式会社』白書
一
二
三
街の人物評論
藤山愛一郎
久保田万太郎
山口淑子
矢内原忠雄
黒沢明
中山伊知郎
原節子
加納久朗
増原惠吉
麻生和子
鍋山貞親
秦豊吉
石橋湛山
中野好夫
伊藤整
德川夢声
尾高朝雄
壺井栄
重光葵
亀井勝一郎
小林中
清水幾太郎
正力松太郎
大仏次郎
吉川英治
舟橋聖一
丹羽文雄
平林たい子
坂口安吾
三島由紀夫
東郷青児
三木鶏郎
あとがき