書誌情報
昭和56年 4月25日発行(1981) |
著作者 |
大宅壮一 |
発行者 |
近藤恆夫
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印刷者 |
北島義俊
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印刷所 |
大日本印刷
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発行所 |
蒼洋社
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発売所 |
英潮社
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13.9cm×19.6cm(ハードカバー 函入〈14.4cm×20.6cm〉)、本文405頁
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目次
写真:日本園での記念植樹(サンパウロ・昭和29年)
写真:大森実と(昭和42年ごろ)
写真:日本人町の小学校で(ブラジル・バストス,昭和29年)
写真:ディズニーランドにて(昭和43年)
写真:舟上のハンモックに憩う(アマゾン川・昭和29年)
写真:空のタクシーの前で(ブラジル・昭和29年)
写真:フルシチョフの乗用車の前で(昭和34年)
写真:フルシチョフ訪米取材のため渡米(昭和34年)
写真:明治天皇御製記念碑(ブラジル・昭和29年)
写真:「世界の裏街道を行く」初版本 昭和31年(文藝春秋新社版)
世界の裏街道を行くⅡ 南北アメリカ編
第一部 地球の裏側の日本・ブラジル
サンパウロ州とパラナ州
護身用武器必携!
大衆を無視した近代文化
サントスの日本人網元
農業多角経営の瑞穂村
実力何倍かの投機農業
“問答無益”の勝組テロ
交通ゼネストに遭う
日本人指導の南米第一の産業組合
ブラジル政変の犠牲“松原移民”
黒人奴隷に代わった日本移民
ハダシで働くイタリア美女
“ピンガぼけ”とヒゲ自慢
拙劣な日本紹介の数々
事大主義の日本人たち
出稼ぎの宗教団体
“健全?”になった勝組本拠
嫌味のない宮さま養子
自家用機をもつ大農園主
ブラジルの“新しき村”
生めよ殖やせよの人的資源
みじめな農業労働者
カンニング横行の学校教育
余燼くすぶる勝組・負組
コーヒー・ブームのロンドリーナ
“古橋プール”と“馬喰一代”
消費都市リオ・デ・ジャネイロ
移民を食い物にした男
アマゾン流域地帯
マンゴと並木の街ベレン
妖気ただよう水面をゆく
奥地で繁栄する日本人たち
新入植者の悩み
エロ・グロ・ア・ラ・カルト
フォード財閥失敗の跡
伸び悩む麻栽培
トテツもない水溜まり・アマゾン
ゴム・ブーム由来記
ひどかった奴隷搾取
アマゾンの監獄部屋
アマゾンとは“ノー・オッパイ”
“女のムラ気譚”
自然にふるまう裸族
案内に裁判を休む検事
娼婦とふざけるローカル機長
街の公衆エレベーター
写真国際前科犯
反省すべき移民人海戦術
第二部 南アメリカ諸国
海のない国・パラグァイ
赤・青二色に相争う政党
一万町歩の日本人植民地
日系最初の大統領出現か?
悪路のトラック行
独裁と賭博の国・アルゼンチン
質的に優秀な日本人たち
毎週1回の国営富くじ
いたる所に“エヴァ観音”
慢性化した戒厳令
大繁盛の日本人花市場
地の涯までつづく舗装道路
豪華な国営賭博場
いずこも同じお役所仕事
西半球のスイス・ウルグァイ
ラテン系諸国の安全地帯
選挙は背番号で
日本人独占の菊つくり
南北に伸びたチリー
後陣つづかぬ日本移民
客で埋まる日本人雑貨商
変り者の日本人たち
密輸の基地自由港アリカ
市民に“愛される軍隊”
社会不安に厳重な戸締まり
大真面目な日本人先住説
南米のチベット・ボリビア
海抜三千六百メートルの町
革命の珍世界記録
活発な全国労働運動
日本の独身青年を熱望
安い沃土のサンタ・クルース
消えゆく子孫に悩む一世
南米第一の排日国・ペルー
遺物にインカ帝国をしのぶ
女が熱狂する闘牛
世界の謎・石造の太陽殿
日本移民の最前線
外商に圧される日本商社
常時戒厳令下のコロンビア
豆景気と移民立志伝
大衆の四割近くが文盲
派手に発砲する学生デモ
奇妙な道徳観念
豆ブームをつくった農事試験場
新移民に厳しい日本人会
第三部 中米・カリブ海諸国
小規模の“満洲国”パナマ
雑然、混然の黒い上海
写真御自由の要塞地帯
自由に買える国籍
“富める海岸”コスタリカ
出入国税の“こすいたかりや”
アクセサリーのピストル
文盲の騒乱国・ニカラグァ
火山と湖を見下ろして
先住民族の足跡の化石
弥次をとばす植民地裁判
バナナで生きるホンジュラス
三時間で済む市内見物
律儀な親日国・サルバドル
奇縁の天皇祝賀状
“バナナ革命”後のグァテマラ
小鳥が国の紋章
中米版“じゃがたら文”
西半球の中国・メキシコ
古い日本との関係
土民を驚かした馬上の征服者
血なまぐさい政争の中の日本人
激しかった宗教弾圧
数万の犠牲をのんだピラミッド
亡命者保護が国是
マヤ遺跡にて
陽気な伴奏のデモと宣伝
砂糖の壺・キューバ
マンボ発生綺譚
“メイン号の大砲”事件
海岸の監獄
革命をくりかえす政界
日本移民の最悪地帯
憂うべき日本商社のダンピング
てこづったアメリカ入国査証
泉の国・ジャマイカ
むせかえる黒人の体臭
黒人共和国・ハイチ
世界最良の土地と人間
一種独特なハイチ美術
外積皆無の小国・ドミニカ
大統領一族の完全独裁
博物館内の娼婦の微笑
“富める港”プエルトリコ
活発な独立の地下運動
第四部 アメリカ合衆国及びカナダ
ドル王国・アメリカ合衆国 Ⅰ
官庁と記念碑に集まるお上りさん
欲望の洪水・ニューヨーク
ドルの圧力の象徴ウォール街
頭痛のタネのアメションたち
浸透している日本趣味
二十一世紀の国・カナダ
海外移民中最高の生活
統一した国旗、国歌なし
完全電化の日本人農家
ドル王国・アメリカ合衆国 Ⅱ
シカゴに働く日本人たち
日本を慕う戦争花嫁
再検討すべき留学熱
写真界の成功者
浅草以下のストリップ劇場
日本人街まかり通る
大晦日から元旦まで
一人半に一台の自動車
桑港からサクラメントへ
賭博と離婚の町・リノ
加州の一世を風靡する日本趣味
人口の四割を占めるハワイ日系人
あとがき
〈解説〉日本の「ジョン・ガンサー」(大森実)
月報12
逸話二つ(細川隆元)
「心にかかる雲もなし」(小山いと子)
こころ温かいひと(小野田政)
大宅先生とテレビ今昔(森永勉)
「新宮へ行きたい」(中井基礎児)