書誌情報
| 昭和28年 6月5日発行（1953） |
| 著作者 |
大宅壮一 |
| 発行者 |
内山基
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| 印刷所 |
弁天堂
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| 製本所 |
小原製本所
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| 発行所 |
東和社
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| 12.8cm×18.4cm、本文329頁 |
目次
Ⅰ
享楽の経済学
享樂手形
最大の享樂カロリーとは
大衆のふところ工合
享樂必需品あれこれ
金で魂も賣ります
スリルは享樂のオクタンカを增す
「あわや」心理学
「あわや」文学発生
スリルも亦樂し
私の最大のスリル
国家はスリルの発電所
スリル度測定
娼婦史
娼婦とストライキ
娼妓解放令
娼妓廢業第一号
警察を養つた娼婦の税金
賣笑と軍隊
バタフライ考
国策がつくつたパンパン
砂糖ではらつた玉代
關東版の元祖はお吉
軍用金と赤線區域
「お菊さん」のモデル
手切金から贋金をさがす
“コラコラニザシオン”
東京は“共同租界”である
自家用車の氾濫は一部だけ
“日本人にもお売りします”
繁昌する赤線ストリップ
ゼスチュアまでも国民服
天井のペンキも戰災の一つ
腹にもたれる十二頁建新聞
日本のコカコラニザシオン
東京温泉
百円から數万金の風呂デパート
風呂敷・丹前由來記
男を見る眼が變つたマッサージ・ガール
淺草見たり聞いたり
欲望オンパレード
妖しい魅力
ガールズ・サムライ
模索するストリップ
「裸絵姿・源氏物語」
時代感覚
産湯から湯灌まで
赤線租界
プロローグ
ナスグブ・ピーチの朝鮮ボケ
ホンモク考現学
人種展覧用酒藏
Ⅱ
男女経済学
敗戰で得をしたのは婦人
嬶ア天下は一般化した
つぎの社会は“娘權制社会”か
夫帶手當と別居結婚
新しい女性
めまぐるしい時代テンポ
女闘士たち
純アプレゲール登場
性的失業論
性的失業のソシオロジー
未亡人について
一夫多妻と一妻多夫
人の恋路を邪魔する奴は
性的飢餓とスポーツ
Ⅲ
婦人界異聞
奇妙な分類法
男性の脅威
女性比率の增加
夫帶手當要求
有能第一主義
投機的日本
大学と駅弁
すべては風まかせ
百万人に一人の確率
日本丸の行方
賭博論
賭博は人間の本能
博奕はもうかるか？
博徒心理学
賭博禁止は実施できるか？
ヤクザとボンクラ
通用しなくなつたカタギ
成功したヤクザ型
儲かる犯罪と儲からない犯罪
犯罪は搾取の第三型式
悲惨な紙幣僞造業
法律の盲点をねらう犯罪
麻薬時代
偉大なる損害
今樣地獄極楽
覚醒劑禁止では解決しない
インチキ広告裏表
遊廓の張店寫眞と選擧演説
“提灯”の元祖平賀源内
人間の盲点をつくのが宣傳のコツ
Ⅳ
文壇色ごと世話ものがたり
プロローグ
更科ソバで三組のカップルできるのこと
モルゲンに惚れこみ、後に幻滅を重ねること
Ｎ－１の馬を射て、遂に将は逃がすのこと
武麟のアパートを臨檢し、女飛出すのこと
勝本と秋聲を結ぶ順子船の歌を披露のこと
輪轉機、稻子鶴次郎を別れさせるのこと
エピローグ
当世恋愛騎士伝
武士道あつても騎士道なし
時代と共に恋愛の相手もかわる
社会運動の闘士は恋愛のヴェテラン
恋愛騎士道虎の巻
伊達者列伝
私だつておしやれはしたいが
日本最高のダンデイ西園寺
ダンデイの多いアナウンサー
文壇のダンデイ
学者のダンデイ
酒徒行伝
酒には免疫の私
もつぱら介抱役
酒も飲みようで
文壇は酒豪ぞろい
関東軍司令官にクダをまいた山本
私の武勇傳
ジャワの「トラ狩」
「リンゴの歌」から「タマラン節」まで
歌は大衆の生活感情
“リンゴ”に頬ずり
“黒船時代”の再來
そしてパンパン時代
郷愁・復古調へ口火
いまや“節”時代
逆コース急ピッチ