続・日本の企業

書誌情報

昭和34年  5月15日発行(1959)
著作者 大宅壮一
発行者 朝日新聞社・李家正文
印刷所 凸版印刷
発行所 朝日新聞社
18.8cm×26.2cm(ハードカバー)、本文89頁(グラビア176頁)

 
目次

※グラビア(撮影者)

日本航空(小久保善吉)
電源開発(小久保善吉)
NHK(菅野喜勝)
ドレメ(菅野喜勝)
魚河岸(大川定夫)
飯野海運(青井竹三郎)
日本銀行(菅野喜勝)
電通(秋元啓一)
帝国石油(菅野喜勝)
武田薬品(船山克)
清水建設(秋元啓一)
岩波書店(稲村不二雄)
燕の洋食器(小久保善吉)
日本碍子(青井竹三郎)
横山町 馬喰町問屋街(船山克)
三井金属鉱業(青井竹三郎)
近鉄(吉江雅祥)
資生堂(大川定夫)
東京海上(菅野喜勝)
後楽園(船山克)
秩父セメント(秋元啓一)
服部時計店(小久保善吉)
東京電力(菅野喜勝)
レース工業(吉江雅祥)
日本楽器(稲村不二雄)
新三菱重工(青井竹三郎)
日本通運(秋元啓一)
麒麟麦酒(大川定夫)
富士フイルム(吉岡専造)
日本道路公団(松本栄一)
白洋舎(船山克)
東芝(小久保善吉)
帝国ホテル(船山克)
東京の地下鉄(菅野喜勝)
住友金属鉱山(吉岡専造)
専売公社(吉岡専造)
東洋高圧(小久保善吉)
ビクター(小久保善吉)
三井物産(松本栄一)
美津農(青井竹三郎)
住宅公団(船山克)
東京瓦斯(菅野喜勝)
森永と明治(吉江雅祥)
埋立ニッポン(秋元啓一)

※本文(大宅壮一)
日本航空
 驚異的発展
 東洋趣味とおしぼり戦術
 パイロット養成の苦心
 高い座席利用率
 手カセ足カセ会社

電源開発
 日本全人口の重さのダム
 “補償ブーム”で自家用車
 金をつかわないことが“悪”
 混合電力の味

NHK
 不思議な受信料制度
 聴取者という主人
 未解決の会長問題 

ドレメ
 洋裁学校は日本特産
 ドレメと文化
 チェーン・スクールで地固め
 理事長・院長の夫婦コンビ

魚河岸
 ひしめく仲買人
 魚のスターたち
 “一番河岸”から“場さらい”まで

飯野海運
 名門を食った雑兵
 電子計算機的な男
 “昭和の岩崎弥太郎”

日本銀行
 金のお城
 君臨する総裁
 タブーだらけ 

電通
 大量広告時代
 極端な能率主義
 社長の人情主義

帝国石油
 八円から百三十円まで
 今や“帝石ガス会社”
 いつまで続く?ガス・ブーム

武田薬品
 25分ごとに新薬誕生
 道修町の御三家
 共食いで不安定な業界

清水建設
 すごいビル・ラッシュ
 建築でリード
 発展の原因は?
 世界的水準には達しない

岩波書店
 出版農業説の代表
 岩波茂雄の素描
 “大地主的出版社”

燕の洋食器
 安い日本製食器
 家族ぐるみの家内工業
 斜陽化する理由

日本碍子
 日本碍子恐るべし
 “愛子”と“碍子”
 特異な労務管理
 原子力時代に即応

横山町 馬喰町 問屋街
 破天荒だった週休制
 江戸から東京へ
 血よりも家業

三井金属鉱業
 他社にない強味
 抵抗力ある“防衛株”
 三井城の城下町

近鉄
 本職では選手権保持者
 観光、通勤、買出し路線
 前途に四つの問題

資生堂
 女性の盲点
 化粧の歴史
 銀座とともに発展
 新興宗教“花椿教”
 東洋一の美容院

東京海上
 中世の昔から
 天才経営者・各務鎌吉
 のびる新種保険
 人間の盲点つく

後楽園
 プロ野球と競輪
 野球ブームの波に乗る
 いろいろな財源
 ボロイ“社会事業”

秩父セメント
 世界第四位
 秩父の“山工場”
 徹底した勤倹貯蓄
 対照的な新旧の両工場
 社長室のない本社

服部時計店
 時計の好きな日本人
 昔は貴重品
 弱点となった長所

東京電力
 増大する電力需要
 借金の多いのも日本一
 公益事業とはいうが

レース工業
 日本では若い産業
 レース工業の強味
 日本レースと平仙レース

日本楽器
 ピアノは嫁入り道具
 “納屋工場”製ピアノ
 歴史的な大争議
 日本の音楽教育

新三菱重工
 軍用機の生みの親
 サンタンたる戦後の歩み
 F86からグラマンへ
 製品四百種
 ストのない会社

日本通運
 作業の機械化
 国策会社から民間会社へ
 国鉄と密接な関係

麒麟麦酒
 軽飲料時代
 ビールと女性ホルモン
 キリン公社

富士フイルム
 コンテスト族
 戦争ごとに伸びる
 “科学神社”奥の院
 フィルム界異変

日本道路公団
 道路は五等国以下
 有料道路の誕生
 両岸政策

白洋舎
 日本人はキレイ好き
 三万のクリーニング業者
 クリスチャン社長

東芝
 熱病的な電化熱
 製品三千五百種
 戦国時代的様相

帝国ホテル
 ホテルと旅館
 豪華な新館
 “招待外交”に一役

東京の地下鉄
 公私の使いわけ
 生き残り営団
 土建コンテスト
 ジレンマの経営

住友金属鉱山
 三等重役と四等社員
 結束固い住友財閥
 “住友領”新居浜市
 金銀で支える銅不振

専売公社
 タバコと人間生活
 消費の安定期
 塩としょうのうはダメ

東洋高圧
 尿素と生活
 日本は多肥国
 むずかしい尿素合成
 肥料から繊維へ

ビクター
 電機メーカーの進出
 次々と代ったダンナ
 キャビネット・デラックス

三井物産
 年間五千億円の商売へ
 強い独立意識
 大レースに優勝
 “愛される物産”へ

美津農
 新語の製造元
 消耗率の高い野球用具
 水野家の“自戒”

住宅公団
 おくれる住宅の復興
 三本建ての建設計画
 個人主義化と集団化
 用地獲得で苦労する

東京瓦斯
 重大な社会問題
 設備産業
 ライバル、ガスと電気
 “青白き産業”

森永と明治
 タバコをしのぐ菓子消費額
 両社とも「チョコレート日本一」
 宣伝費も同額

神武景気からナベ底へ
 民族の若さ、たくましさ
 日本の企業を分析すれば
 社長族の色わけ
 日本企業界の弱点


日本の人物鉱脈

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