ソ連の裏街道を行く

書誌情報

昭和37年  3月20日発行(1962)
著作者 大宅壮一
発行者 小野詮造
印刷所 大日本印刷
発行所 文藝春秋新社
13.4cm×19.2cm、本文236頁

 
目次

まえがき

デコボコの文化・モスクワ
 モスクワ行の航空路
 “ソ連的”な首実検
 似て非なる中国料理
 ショー化したメーデー
 “アカ”の起源は?
 赤の利用は天才的な着想
 儀式好きなロシア人
 ソ連の東大モスクワ大学
 まちがった日本観
 ランデブーの場所に困る
 ゴールキー村の“レーニン神宮”
 圧制の技術博物館
 エチケットのきびしい劇場

ソ連人の実生活拝見
 アテにならない生活水準
 ロシア人は宮殿がお好き
 美女でもあり醜女でもあり‥‥
 ホテルでめしを食うな
 教会と城砦と墓
 昇給はほとんどない
 “聖職”には最大の特権
 褐色のレニングラード
 日ソ交流今と昔

文化の裏窓・レニングラード
 徹底した保育施設
 誇り高きピョートル
 はんらんするレーニン記念物
 ウンザリする博物館
 興味深い非スターリン化
 レーニン時代の老工員
 非能率者は黒ワク入り
 パブロフ研究所
 徹底した条件反射

バルト海の「満州」・ラトビア
 実権はすべてロシア人に
 気になる対ソ感情
 一流ホテル以上の保養所
 参観用の病院か?
 課税のカラクリ
 不自然な現代劇

強烈な民族意識・ウクライナ
 血は水よりも濃し
 パリ思わせる明るさ
 歌と踊りが大好き
 三十年おくれの養豚施設
 知勇兼備の女傑
 鐘のない寺院
 早くも「ガガーリン通り」
 オートメ全くなし
 ゆたかなソホーズ人種
 盲目的な愛国心
 ケタちがいの花好き
 金めあてでない芸能人たち

若人の天国・新ウクライナ
 印象的なポチョムキン階段
 歩くのが楽しみ?
 目をみはる大劇場
 知りたい金の使途
 近代的保養地ヤルタ
 優雅なリバディア宮殿
 悲劇の半島クリミア
 気どりのないチェホフの家

ボルガの街・スターリングラード
 かいま見たソ連の底辺
 独ソ激戦の傷あと
 軍事色あふれる鉄の町
 世界最大のダムと運河
 深刻な映画ききん
 三等国以下の道路
 きたないサーカスの便所

健康の生産地・コーカサス
 別荘がズラリ
 新婚旅行とはなにか
 世界一長い町
 海浜で見たビート族
 景色は日本そっくり
 公共心は日本人以下
 ジプシーの踊り
 ソ連の“新貴族”

温泉と長生きの国・グルジア
 スターリンの地下印刷所
 百二十歳の老人
 異常な歓待精神
 はてしなき乾杯!
 ヒゲの女に性的魅力
 どう見ても“スターリン神宮”
 オールマイティは共産党員
 ヘタクソな素人芝居

ソロバン高い共産主義・アルメニア
 ソ連の中の資本主義
 アララット山とセバン湖
 観光資源は古い教会
 珍本集めた古文書保存所
 目かくしされた石と泥の家
 官僚風刺の寸劇
 石油の街バクー
 キューバ音楽に興奮
 ジャズ流行の矛盾
 ゾルゲの生まれた土地

シルクロードの要所・タシケント
 ソ連の東玄関
 水も出ない一流ホテル
 ソ連社会の二重組織
 つぎつぎに豊かな料理
 ヤミ太りの農家
 デューマは酒で有名
 驚異のサバク緑化
 にじむ歴史の手アカ
 ビッコの英雄チムール
 キッスはご法度ならず
 裕福なヒツジ飼い
 女の所長に男の技師

ソ連邦をめぐって

この目で見たソ連

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