書誌情報
昭和51年 10月20日発行(1976) |
著作者 |
大宅壮一 |
発行者 |
野間省一
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印刷所 |
凸版印刷
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発行所 |
講談社
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12.9cm×18.2cm、本文214頁 |
目次
敗戦という名の処女体験
日本の没落 大東亜戦争の輝かしき戦果一覧表
失われつつあるものは何か
新しい習慣・汚職の数々
日本インフレ大学
国家ギャンブルの“亡国性”
日本男子の恐るべき国際性
ボス的勢力の拡大
密告という名の道義の放棄
天皇絶対制を支えるもの・倒すもの
徳川幕府が植えつけた絶対的服従の心理
急激に膨脹した皇室財産
啓蒙が絶対主義からの解放へのカギ
“敗者復活戦”参加の七〇年代
沖縄返還要求のバックグラウンド
七〇年代カリスマ的人物の予想
日本人とマルキシズム
亡命知識人論
三人の亡命政治家を迎えて
試練の中の“転向”の類型
皮肉な運命と適応性の交錯
純粋知識人大山郁夫
野坂参三と徳田球一の違い
帰ってきた亡命政治家の将来
共産主義者における人間の研究
コミンフォルムの野坂批判
模範的な型・河上肇
宗教的な殉教精神
インテリ出身と労働者階級出身
歴史を動かす“類似インテリ層”
山川均・福本和夫・河上肇
山川均の役割と事業
福本和夫はミス・キャスト
宗教人・河上肇
無印の思想をすすめる
「無思想人」宣言
徹底した是々非々主義「猿取哲」
“思想”とは知識人の帽子
「タレント」志望
思想の功利化と投機化
思想的対立から実践へ
現実を支配する“思想”
買いかぶられた民主主義
共産主義のすすめ
近代化の大きなブレーキ
宗教という寄生虫
石を投げれば坊主か王室
“中立主義”とは国際的乞食根性
後進国開発は共産主義しかない
血槍を下げた民主主義 後進国にみる多数決政治への疑問
第四の革命・黒色革命
アフリカの変貌
アパルトヘイト
根深い対立
機関銃とヤリ
マウマウの誓い
ホワイト・リスト
選挙につきものの暴動
角帽をかぶったマウマウ団
世界は楕円である
アメリカとソ連の間
ソ連系衛星国の地理的圧力
命の切れ目が縁の切れ目の共同防衛
中立主義は一種の商売
米ソの類似性と中国の進出
解説 「この本の読みどころ」(草柳大蔵)
エッセイ 「地下からの愛情」(大森実)