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雑誌名 |
発行日 |
発行所 |
雑誌の特徴 |
1 |
婦人評論 |
大正01年09月15日(1912) |
朝報社 |
婦人雑誌。時事、思想、科学、婦人運動を報道。黒岩涙香、田村俊子、中内蝶二、野上八重子などが執筆 |
2 |
近代思想 |
大正01年10月01日(1912) |
近代思想社 |
社会思想・文芸雑誌。大杉栄、堺利彦、荒畑寒村などが執筆 |
3 |
南方ノ花 |
大正01年10月01日(1912) |
南方の花社 |
文芸同人誌。主宰・近藤元。国枝史郎、相馬御風、三富朽葉、斎藤与里などが執筆 |
4 |
新文林 |
大正01年12月01日(1912) |
大日本文章学会 |
文芸・投稿雑誌。佐佐木信綱、高安月郊、淡島寒月などが執筆 |
5 |
大正婦女社会 |
大正02年01月01日(1913) |
大正婦女社会発行所 |
婦人雑誌。主監・村上辰午郎。横井時敬、井上哲次郎、棚橋絢子などが執筆 |
6 |
蕃界 |
大正02年01月15日(1913) |
生蕃研究会 |
台湾総督府にあった生蕃研究会の機関誌。 |
7 |
新日本之実業 |
大正02年02月01日(1913) |
新日本之実業社 |
経済・実業雑誌。顧問は大隈重信、徳永重康、和田垣謙三、横井時敬、高田早苗など |
8 |
郷土研究 |
大正02年03月10日(1913) |
郷土研究社 |
民俗学の雑誌。巫女、蝦夷地、山人、死神送りの風俗などをとりあげている。柳田国男、高木敏雄らが執筆。 |
9 |
芸術 |
大正02年04月01日(1913) |
芸術社 |
美術雑誌。編集方針は「東西近古芸術之評論」。石井柏亭、木下杢太郎、荻原直正などが執筆 |
10 |
馬上大学 |
大正02年04月07日(1913) |
馬上大学社 |
自費出版の個人雑誌。表紙には「一人雑誌」と記されている |
11 |
家庭之園芸 |
大正02年06月01日(1913) |
家庭之園芸社 |
園芸雑誌を兼ねた婦人雑誌。説林(論説)、園芸(草花の栽培)、文苑、家庭部(料理、洗濯法)、雑録などで構成 |
12 |
蝙蝠 |
大正02年06月01日(1913) |
蝙蝠発行所 |
趣味道楽雑誌。花柳界(吉原)、浮世絵などの記事を掲載し、巻末付録には「大通人講談并傾城買秘事一子相伝」も |
13 |
古東洋 |
大正02年07月30日(1913) |
古東洋社 |
東洋思想、書画骨董の雑誌。茶道、漢文、漢詩、書道、南宗画、香道などの記事を掲載 |
14 |
暁 |
大正02年12月03日(1913) |
成錦会出版部 |
教育雑誌、青年雑誌。地方から都会に出てきた子女の不良化を防ぐことを目的とした。茅原華山、中沢臨川、高島平三郎などが執筆 |
15 |
珊瑚 |
大正03年01月01日(1914) |
珊瑚社 |
文芸雑誌。ダンヌンツィオ、アルツィバーシェフなど海外文芸を紹介 |
16 |
財政経済時報 |
大正03年02月01日(1914) |
財政経済時報社 |
政治・経済雑誌。主幹・本多精一(雪堂)。堀江帰一、若槻礼次郎、志村源太郎、大隈重信などが執筆 |
17 |
東亜芸術 |
大正03年04月01日(1914) |
東亜芸術社 |
美術・芸術雑誌。文芸、美術、趣味、雑纂で構成。山路愛山、幸田露伴、巌谷小波、後藤朝太郎、富本憲吉などが執筆 |
18 |
国華写真 |
大正03年07月01日(1914) |
国華写真普及会 |
日本を海外に紹介するグラフ雑誌。日本の産業、歴史、美術、風俗、景勝、歌舞、滑稽などの変遷を写真に撮影して発刊 |
19 |
欧洲戦争実記 |
大正03年08月25日(1914) |
博文館 |
戦争報道雑誌。第一次世界大戦(1914~1918)を詳報。ツエッペリン式飛行船や飛行機の戦闘に注目 |
20 |
日曜学校 |
大正03年09月15日(1914) |
日本日曜学校協会 |
宗教、教育雑誌。キリスト教の日本日曜学校協会(小崎弘道会長)の機関誌 |
21 |
詩界 |
大正03年10月10日(1914) |
桜雲吟社 |
漢詩を主とした文芸雑誌。『聯珠』改題 |
22 |
国民文芸 |
大正03年10月17日(1914) |
国民文芸社 |
投稿を主体とした文芸雑誌。責任者は千葉茂、山崎麓、藤田篤で、内海月杖、佐佐木信綱、尾上紫舟、灰野庄平などが執筆 |
23 |
少年倶楽部 |
大正03年11月01日(1914) |
大日本雄弁会 |
少年雑誌。発行人・野間清治。「面白い、趣味的な、それでいて精神教育に役立つ記事」を掲載。笹川臨風、武田仰天子、児玉花外などが執筆 |
24 |
潮騒 |
大正04年01月01日(1915) |
武庫短歌会 |
短歌を主体とした文芸雑誌。出版地は神戸。横山蜃楼、岩木躑躅、安江不空などが執筆 |
25 |
柔道 |
大正04年01月01日(1915) |
柔道会本部事務所 |
スポーツ雑誌。柔道会の機関誌。主宰は大日本体育協会会長で講道館柔道の創始者・嘉納治五郎 |
26 |
赤甕 |
大正04年03月11日(1915) |
赤甕会 |
美術雑誌。表紙には「洋画雑誌」と記載され、ルノアール、山口亮一、横井礼一、他の絵画を掲載。藤田嗣治の書翰文も |
27 |
ARS |
大正04年04月01日(1915) |
阿蘭陀書房 |
文芸雑誌。北原白秋が主宰する巡礼詩社の機関誌。顧問は森鴎外、上田敏。堀口大学、高村光太郎、室生犀星などが執筆 |
28 |
東京 |
大正04年04月05日(1915) |
雑誌『東京』社 |
タウン誌。江戸・東京の歴史、三越呉服店や鐘紡などの紹介記事や女優の評判記を掲載 |
29 |
女の世界 |
大正04年05月01日(1915) |
実業之世界社 |
婦人雑誌。主筆・青柳有美。鎌田栄吉、幸田露伴、和田垣謙三、野依秀一、松崎天民、泉鏡花、堺利彦などが執筆 |
30 |
朝鮮写真画報 |
大正04年05月11日(1915) |
朝鮮写真通信社 |
朝鮮紹介のグラフ雑誌。朝鮮の芸術品、歴史的参考品、珍奇なる器物、風俗、山水などを写真で紹介 |
31 |
伊予史談 |
大正04年05月15日(1915) |
伊予史談会 |
歴史雑誌。愛媛県地方の郷土雑誌。幣原坦が「瀬戸内海の海賊と朝鮮の倭冠」を執筆 |
32 |
新生活 |
大正04年06月15日(1915) |
文学普及会 |
文芸雑誌。早稲田文学社・文学普及会の機関誌。発行人・相馬御風。中村星湖、田中純、山本勇夫などが執筆 |
33 |
経済論叢 |
大正04年07月01日(1915) |
京都法学会 |
経済雑誌。京都帝国大学法科大学の教授、講師、学生、卒業生などで組織された京都法学会の機関誌。田島錦治、福田徳三、河上肇などが執筆 |
34 |
教育画報 |
大正04年09月01日(1915) |
同文館 |
教育グラフ雑誌。「教材研究の機関たらしめたい」という意図で創刊 |
35 |
新青年 |
大正04年10月01日(1915) |
新青年社 |
青年雑誌。道徳教育、精神修養の雑誌。主幹・中村狂介。沢柳政太郎、大町桂月、安部磯雄、高松豊吉などが執筆 |
36 |
日本一 |
大正04年10月01日(1915) |
南北社 |
大衆向け総合雑誌。主幹・高橋都素武、主筆・小野秀雄。渡辺霞亭、山脇玄、野村胡堂などが執筆 |
37 |
世の中 |
大正04年10月01日(1915) |
実業之世界社 |
趣味・娯楽雑誌、風刺雑誌。編集兼発行者・野依秀一。幸田露伴、大倉喜八郎、高島米峰、田村俊子、安成貞雄などが執筆 |
38 |
工業生活 |
大正04年11月01日(1915) |
大日本工業学会 |
工業技術雑誌。執筆者は、工業学校の教授や教官、工場主など専門技術者たちで構成 |
39 |
婦人週報 |
大正04年11月05日(1915) |
婦人週報社 |
婦人雑誌。主幹・小橋三四子、編集主任・松本雲舟。婦人の啓蒙と実用記事、身の上相談などで構成 |
40 |
大正詩文 |
大正04年11月10日(1915) |
雅文会 |
漢詩・漢文を中心とした文芸雑誌。大正4年11月10日の天皇の即位の礼を記念して刊行 |
41 |
趣味之友 |
大正05年01月01日(1916) |
趣味之友社 |
趣味の雑誌。趣味(美術、工芸、装飾、演劇、音楽、舞踊、服飾、その他娯楽)の普及向上を図り、日常生活を豊かにする目的で創刊 |
42 |
史林 |
大正05年01月01日(1916) |
宝文館 |
学術雑誌。京都帝国大学内の史学研究会の機関誌で、歴史学と地理学の研究雑誌。三浦周行、内藤湖南などが執筆 |
43 |
婦人公論 |
大正05年01月01日(1916) |
中央公論社 |
婦人雑誌。主幹・嶋中雄作。女性の自覚と解放をテーマに女性の権利拡張をめざして創刊。安部磯雄、相馬御風、宮田修、三宅雪嶺、長田幹彦、田村俊子などが執筆 |
44 |
藻塩艸 |
大正05年01月10日(1916) |
藻塩艸会 |
哲学・思想雑誌。発行兼編集人・高木庄太郎 |
45 |
カラタチ |
大正05年02月01日(1916) |
三有社出版部 |
俳句雑誌。主宰・西口百艸。本文頁の前半は絵画についての評論や詩で構成され、後半は俳句の雑誌となっている |
46 |
砂丘 |
大正05年03月25日(1916) |
明星社 |
文芸雑誌。新潟県柏崎の明星社が刊行する同人雑誌 |
47 |
極東公論 |
大正05年04月01日(1916) |
極東公論社 |
総合雑誌。社説、政界漫語、対支(極東・中国)問題、思想と評論、社会雑事、創作(文芸)で構成。宮崎滔天、中村星湖などが執筆 |
48 |
同志 |
大正05年04月15日(1916) |
同志発行所 |
政治雑誌。桂太郎が組織した政党の立憲同志会の機関誌。桂の死後、加藤高明が同会総理となって創刊。浜口雄幸、島田三郎、若槻礼次郎などが執筆 |
49 |
中学生 |
大正05年05月01日(1916) |
研究社 |
少年雑誌、中学生向け学習雑誌。主筆・有本芳水。科学記事、数学や英語などの学科、伝奇、立志伝、科学小説、漫画などで構成 |
50 |
文章倶楽部 |
大正05年05月01日(1916) |
新潮社 |
青年向けの文芸投稿雑誌。「文章初学者に与うる15名家の箴言」では木下杢太郎、堺利彦、夏目漱石、鈴木三重吉、小川未明らが助言を述べている |
51 |
日本魂 |
大正05年06月01日(1916) |
日本魂社 |
思想雑誌。皇室中心の富国強兵、尽忠報国、忠孝を鼓吹した雑誌。賛助員名簿には徳富猪一郎、高島米峰、内田良平の名もある |
52 |
トルストイ研究 |
大正05年09月01日(1916) |
新潮社 |
文芸雑誌。主宰・加藤武雄。トルストイに傾倒する理由を森田草平、長与善郎、久米正雄、小山内薫、安倍能成、武者小路実篤らが執筆 |
53 |
風俗 |
大正05年09月01日(1916) |
風俗社 |
風俗・文化研究雑誌。風俗社の同人は、林若樹、山中共古、赤松磐田、三田村玄竜(鳶魚)、三村竹清。浅草人形、三谷堀、吉原などの記事を掲載 |
54 |
面白倶楽部 |
大正05年09月15日(1916) |
講談社 |
娯楽雑誌。小説、新講談、笑話、逸話、伝記、お伽噺、落語、絵小説、家事、園芸などで構成。笹川臨風、塚原渋柿園、渡辺霞亭、平井晩村などが執筆 |
55 |
書道及画道 |
大正05年10月05日(1916) |
書道及画道社 |
書道と絵画の雑誌。巻頭口絵には多数の書と水墨画を掲載 |
56 |
黒潮 |
大正05年11月03日(1916) |
太陽通信社 |
総合雑誌。杉村楚人冠、神近市子、平塚らいてう、徳田秋声、田村俊子などが執筆 |
57 |
印章世界 |
大正05年11月20日(1916) |
美芸社 |
篆刻、印鑑、ハンコの専門雑誌。「美芸印叢」という欄では名印の印影を多数掲載している |
58 |
史談文芸 |
大正06年01月01日(1917) |
史談文芸社 |
歴史読物雑誌。歴史読物と歴史小説、講談で構成。岡部精一、小久保喜士、塚原渋柿園、伊藤痴遊、宝井馬琴らが執筆 |
59 |
達磨禅 |
大正06年01月01日(1917) |
仏心会本部 |
宗教雑誌。禅宗の仏心会(会長・山田孝道、主筆・忽滑谷快天)の機関誌 |
60 |
主婦之友 |
大正06年03月01日(1917) |
東京家政研究会 |
婦人雑誌。庶民的な主婦を対象に、実用的な家庭生活情報を中心に編集された良妻賢母主義の雑誌。石川武美が創刊。発行元は後に主婦之友社 |
61 |
俳界 |
大正06年03月20日(1917) |
俳界社 |
俳句雑誌。大須賀乙字、荻原井泉水、中塚一碧楼、野村朱鱗洞、吉井勇などが執筆 |
62 |
臨済大学学報 |
大正06年03月22日(1917) |
向上会 |
宗教雑誌。臨済宗大学(学長・釈宗演)の機関誌。松本文三郎、谷本富などが執筆 |
63 |
才媛文壇 |
大正06年04月01日(1917) |
東亜堂雑誌部 |
女性のための文学投稿雑誌。与謝野晶子、笹川臨風、伊藤野枝、正富汪洋、松井須磨子、水野葉舟などが執筆 |
64 |
第一通信 |
大正06年04月01日(1917) |
第一通信社 |
評論雑誌。政界、経済界を中心に舌鋒鋭い人物論を掲載。通信販売の悪徳商法や伯爵令嬢の情死事件もとりあげている |
65 |
兵庫文芸 |
大正06年04月18日(1917) |
緑猗軒 |
兵庫県で発行された文芸雑誌。中国や日本の歴史を考察している「史伝文芸」や「文芸雑話」「文芸界」「資料」などで構成 |
66 |
文学界 |
大正06年04月25日(1917) |
愛人社 |
詩歌の雑誌。大日本和歌講習会の機関誌。清浦明人、津端修、山田邦子、山下白桃、佐佐木信綱などが執筆 |
67 |
思潮 |
大正06年05月01日(1917) |
岩波書店 |
思想雑誌。主幹・阿部次郎。同人は石原謙、和辻哲郎、小宮豊隆、安倍能成。岩波茂雄が夏目漱石門下の評論家や哲学者を擁して創刊 |
68 |
処女文壇 |
大正06年05月01日(1917) |
処女文壇社 |
若い女性を対象とした文学投稿雑誌。本間久雄、中村星湖、窪田空穂、秋田雨雀、素木しづ、若山牧水、片岡鉄兵などが執筆 |
69 |
千葉県婦人脩養と文芸 |
大正06年05月20日(1917) |
修養と文芸社 |
婦人向けの文芸・教養雑誌で千葉高等女学校同窓生の機関誌 |
70 |
強健 |
大正06年06月01日(1917) |
大日本強健会 |
健康雑誌。体育による体格の改善と医学博士の説く病気の治療法や予防法の記事を掲載。とりあげられている病気は肺病、眼病、花柳病など |
71 |
新東洋 |
大正06年06月01日(1917) |
新東洋社 |
評論雑誌。発行・編集人は英国人。表紙からは日本語で「新東洋」、裏表紙からは「THE NEW EAST」という題名で、英語で記事が書かれている |
72 |
史文 |
大正06年06月15日(1917) |
春秋会 |
国粋主義的な歴史雑誌。「国体ノ精神ヲ発揚スル」ことを目的とする春秋会の機関誌 |
73 |
人間社会 |
大正06年08月05日(1917) |
魁文社 |
総合雑誌。主幹・国枝史郎。吉野作造、安部磯雄、新渡戸稲造、堺利彦、伊藤野枝、神近市子、坪内逍遥、田村俊子、小川未明などが執筆 |
74 |
新時代 |
大正06年10月01日(1917) |
新時代社 |
総合雑誌。主幹・杉中種吉。後藤新平、浮田和民、徳富蘇峰、星一、鳩山春子、山脇房子、小山内薫、石井柏亭、臼田亜浪、中村星湖、田山花袋などが執筆 |
75 |
中外 |
大正06年10月01日(1917) |
中外社 |
総合雑誌。編輯兼発行者は中外情勢研究会。長谷川時雨、伊藤野枝、後藤新平、堤清六、山口孤剣、神近市子、三上於菟吉、斎藤与里、堺利彦などが執筆 |
76 |
中外新論 |
大正06年10月01日(1917) |
中外新論社 |
総合雑誌。社説を小松霞南が執筆。他の主な執筆者は添田寿一、徳富蘇峰、斯波忠三郎、滝本誠一、服部宇之吉、青柳有美、武者小路実篤、田村俊子 |
77 |
変態心理 |
大正06年10月10日(1917) |
日本精神医学会 |
医学雑誌。日本精神医学会の機関誌。主幹・中村古峡。フロイドの精神分析や二重人格、霊的現象の記事を掲載。 |
78 |
文明批評 |
大正07年01月01日(1918) |
文明批評社 |
大杉栄と伊藤野枝が発行した思想・文芸雑誌。林倭衛、荒畑寒村、山川均などが執筆 |
79 |
理化少年 |
大正07年01月01日(1918) |
日本少年理化学会 |
小学生を対象とした理科教育雑誌。主幹・三浦覚玄、主筆・江見節男。ダーウィン(進化論)、モンゴルフィエ兄弟(発明家、熱気球の研究)、ファラデー(物理学者、化学者)の記事を掲載 |
80 |
雅楽堂好古雑誌 |
大正07年02月25日(1918) |
杉浦丘園 |
好古趣味、骨董趣味の雑誌。杉浦丘園の個人雑誌。古銅印、蔵書印、古看板などの記事を掲載 |
81 |
女子文芸 |
大正07年03月01日(1918) |
女子文芸社 |
女性向けの文芸投稿雑誌。水野葉舟、広津和郎、水野仙子、荻原井泉水、豊島与志雄、北原白秋などが執筆 |
82 |
露西亜評論 |
大正07年03月01日(1918) |
進文館 |
ロシア研究の雑誌。創刊号は、ロシア革命について特集。今井政吉、石川喜三郎、八杉貞利、昇曙夢などが執筆 |
83 |
人情倶楽部 |
大正07年04月01日(1918) |
文教社 |
娯楽雑誌。小説、講談、落語、演劇などを掲載。小林蹴月、平井晩村、生田蝶介、岡本綺堂、宮武外骨、坂本紅蓮洞などが執筆 |
84 |
夢の世界 |
大正07年04月03日(1918) |
あきらめ倶楽部 |
総合雑誌。主筆・村上浪六。釈宗演、牧野元次郎、松崎天民、児玉花外などが執筆 |
85 |
舞台 |
大正07年04月05日(1918) |
桔梗書房 |
演劇雑誌。新歌舞伎の市川左団次(二代)とその一派を後援する同人雑誌。顧問は岡本綺堂、小山内薫、伊原青々園 |
86 |
大観 |
大正07年05月01日(1918) |
大観社 |
総合雑誌。主宰・大隈重信。浜口雄幸、田尻稲次郎(北雷)、加藤高明、五来欣造(素川)、尾崎行雄(愕堂)などが執筆 |
87 |
思潮界 |
大正07年05月15日(1918) |
中外出版社内思潮界部 |
超能力・心霊術雑誌。「リズム新科学」の広報誌。超能力実験の報告や完治した患者の報告を掲載 |
88 |
現代之美術 |
大正07年06月01日(1918) |
済美画会 |
美術雑誌。済美画会の機関誌。顧問兼賛助員には鏑木清方、中村不折、松本楓湖、松林桂月、小堀鞆音、木村武山、結城素明らがいる |
89 |
不平 |
大正07年08月01日(1918) |
公平会 |
風刺・滑稽雑誌。秋好善太郎、長瀬鳳輔、山口孤剣、井関十二郎などが執筆 |
90 |
ポケット |
大正07年09月01日(1918) |
博文館 |
文芸・娯楽読物雑誌。渡辺霞亭、岡本綺堂、須藤南翠、長田幹彦、武田仰天子、平井晩村などが執筆 |
91 |
みやこ趣味 |
大正07年10月01日(1918) |
志摩出版部 |
娯楽・文芸雑誌。粋人の趣味の雑誌という趣もあり、小説と演劇・演芸、花柳界の話題を中心に構成 |
92 |
寸鉄 |
大正08年01月01日(1919) |
博文館 |
青年向け総合雑誌。沢柳政太郎、新渡戸稲造、後藤新平、山室軍平、花井卓蔵、和田垣謙三、岡本一平などが執筆 |
93 |
社会問題研究 |
大正08年01月20日(1919) |
弘文堂書房 |
思想雑誌。河上肇の個人雑誌で、マルクス主義を研究し紹介する雑誌 |
94 |
我等 |
大正08年02月11日(1919) |
我等社 |
総合雑誌。表紙には「政治・社会・教育・文芸の批判」とある。言論弾圧事件「大阪朝日筆禍事件」で大阪朝日新聞を退社した長谷川如是閑と大山郁夫が創刊 |
95 |
抒情文学 |
大正08年03月01日(1919) |
抒情文学社 |
詩歌を中心とした文芸雑誌。斎藤与里、人見東明、秋田雨雀、小川未明、窪田空穂、三木露風などが執筆 |
96 |
民本主義 |
大正08年03月01日(1919) |
民本主義社 |
政治雑誌。主筆・宮武外骨は「本誌は我国民の大自覚を促して官僚政治を打破し以て大正維新の建設を期するにあり」と述べている |
97 |
早稲田叢誌 |
大正08年03月07日(1919) |
早稲田大学 |
早稲田大学の広報誌。大隈重信、平沼淑郎、上田万年、沢柳政太郎、津田左右吉、吉野作造、金子馬治、中島半次郎などが執筆 |
98 |
社会及国体研究録 |
大正08年03月15日(1919) |
巣園学舎社会学研究所 |
学術啓蒙雑誌。社会学研究所(所長・遠藤隆吉)の機関誌。美濃部達吉、堀江帰一、米田庄太郎、金子馬治、河上肇、浅野利三郎などが執筆 |
99 |
国家社会主義 |
大正08年04月01日(1919) |
売文社出版部 |
思想雑誌。主宰・高畠素之。北原竜雄、尾崎士郎、山口孤剣、茂木久平、岡悌治、遠藤友四郎などが執筆。創刊号は発禁に |
100 |
主潮 |
大正08年04月01日(1919) |
春秋社、冬夏社 |
文芸雑誌。編輯兼発行人・直木三十五。舟木重信、加藤一夫などが執筆 |
101 |
改造 |
大正08年04月03日(1919) |
清水書店 |
総合雑誌。2号から発行所は改造社。主筆・山本実彦。大正デモクラシーの中、自由主義・社会主義の論陣を張る。与謝野晶子、大庭柯公、尾崎行雄、幸田露伴、正宗白鳥、坪内逍遥などが執筆 |
102 |
社会主義研究 |
大正08年04月21日(1919) |
平民大学 |
思想雑誌。社会主義の研究、教育、宣伝のために創刊。発行元の平民大学は山崎今朝弥らが設立。表紙には「堺利彦・山川均・執筆」とある |
103 |
解放 |
大正08年06月01日(1919) |
大鐙閣 |
総合雑誌。社会主義的な色彩の強い雑誌。福田徳三、堀江帰一、麻生久、堺利彦、山川菊栄、三宅雪嶺、吉野作造、有島生馬、江口渙、菊池寛、田山花袋などが執筆 |
104 |
俳句と批評 |
大正08年06月01日(1919) |
俳句と批評社 |
俳句の雑誌。主幹・矢田挿雲。内藤鳴雪、大須賀乙字などが執筆 |
105 |
話の世界 |
大正08年06月01日(1919) |
日新閣 |
文芸・読物雑誌。田中貢太郎、昇曙夢、福士幸次郎、馬場孤蝶などが執筆。寄稿広告では、歴史小説、畸人伝、諸国風俗、怪奇談、義人伝、冒険譚、孝子烈婦譚、滑稽譚などを求めている。 |
106 |
基調 |
大正08年09月01日(1919) |
基調社 |
文芸同人雑誌。基調社の同人は、浜田広介、長谷部孝、長谷川浩造、西村鎮彦、戸川貞雄、大槻憲二、岡田三郎、柏村次郎、吉田甲子太郎、榎本秀夫、浅野玄府、水谷勝、森泰吉、須崎邦武 |
107 |
奇書珍藉 |
大正08年10月01日(1919) |
従吾所好社 |
古書の紹介雑誌。珍書保存会の機関誌 |
108 |
毒皷 |
大正08年10月21日(1919) |
師子王文庫 |
宗教雑誌。表紙に「日蓮主義 宣伝機関」「主裁 田中智学」とある。山川智応、志村智鑑、河野桐谷などが執筆 |
109 |
英学生之友 |
大正08年11月01日(1919) |
英語普及会 |
中学3、4年程度を対象にした英語の学習雑誌で英語普及会(会長・神田乃武)の機関誌。磯辺弥一郎、武信由太郎、岡倉由三郎などが執筆 |
110 |
人間 |
大正08年11月10日(1919) |
玄文社 |
文芸雑誌。編輯・吉井勇、田中純、久米正雄、里見とん。有島生馬、久保田万太郎、児島喜久雄、秋田雨雀、有島武郎などが執筆 |
111 |
演芸 |
大正09年01月01日(1920) |
演芸社 |
演劇雑誌。歌舞伎、新派、新劇の劇評や西洋の演劇・映画などを紹介。楠山正雄、伊原青々園、秋田雨雀、松崎天民などが執筆 |
112 |
経済学研究 |
大正09年01月01日(1920) |
東京帝国大学経済学部経済学研究会 |
経済雑誌。東京帝国大学経済学部内の経済学研究会の機関誌。会員は土方成美、糸井靖之、金井延、河津暹、舞出長五郎、森荘三郎、森戸辰男、大内兵衛、上野道輔、渡辺鉄蔵、山崎覚次郎、矢作栄蔵 |
113 |
新青年 |
大正09年01月01日(1920) |
博文館 |
青年向けの読物雑誌として森下雨村が創刊。海外探偵小説の翻訳が好評を博し、のちに江戸川乱歩や横溝正史、夢野久作ら創作探偵小説家を数多く世に出す。 |
114 |
文化 |
大正09年01月01日(1920) |
日本文化学院 |
思想・哲学雑誌で日本文化学院(代表・土田茂)の機関誌。出版地は京都 |
115 |
先駆 |
大正09年02月01日(1920) |
新人会 |
思想雑誌。新人会(東大法学部弁論部の赤松克麿、宮崎竜介らが発起人となり東京大学の学生を中心に発足した思想団体)の機関誌 |
116 |
霹靂 |
大正09年03月20日(1920) |
建設社 |
思想雑誌。表紙には経営・高畠素之、遠藤無水とあり、キャッチコピーは「本領・論壇の悪魔!! 標榜・人道の仇敵!!」と記している |
117 |
童話 |
大正09年04月01日(1920) |
コドモ社 |
児童雑誌。童話童謡についての雑誌。相馬泰三、浜田広介、沖野岩三郎、舟木重信、佐々木邦、松村英一、千葉省三などが執筆 |
118 |
合唱 |
大正09年04月10日(1920) |
川添利基 |
文芸雑誌。同人は井口正名、川添利基、工藤恒、佐々木杢郎、武田正憲、渡辺正知、柳永二郎 |
119 |
中央史壇 |
大正09年05月01日(1920) |
国史講習会 |
一般好史家向けの歴史読物雑誌。辻善之助、久米邦武、岡本綺堂、藤懸静也、和田万吉などが執筆 |
120 |
法廷より社会へ |
大正09年06月01日(1920) |
社会法律社 |
評論雑誌。弁護士で社会運動家の布施辰治の個人雑誌。 |
121 |
緑の兜 |
大正09年08月01日(1920) |
緑の兜社 |
文芸雑誌。小説、小品、詩、短歌などで構成された同人雑誌。吉川惣一郎、小野松二などが執筆 |
122 |
女性日本人 |
大正09年09月01日(1920) |
政教社 |
女性雑誌。主筆・三宅雪嶺。創刊号は婦人参政権を特集。三宅花圃、有島武郎、植原悦二郎、三田村鳶魚などが執筆 |
123 |
現代 |
大正09年10月01日(1920) |
大日本雄弁会 |
総合雑誌。「論説、研究、小説、講談、随筆、詩歌、科学、芸術」などを掲載する万人向けの雑誌と社長の野間清治は述べている。幸田露伴、三宅雪嶺、泉鏡花、岡本綺堂、小川未明などが執筆 |
124 |
国粋 |
大正09年10月01日(1920) |
国粋出版社 |
文芸雑誌。泉鏡花、宇野浩二、吉田絃二郎、片上伸、幸田露伴、島崎藤村、植原悦二郎、大庭柯公、伊東忠太、馬場孤蝶などが執筆 |
125 |
新文芸 |
大正09年10月01日(1920) |
新文芸社 |
文芸雑誌。海外文学を紹介、評論する雑誌。主幹・塩谷栄。創刊号はジョセフ・コンラッドの特集号で、塩谷栄、日高只一、福原麟太郎、岡倉由三郎などが執筆 |
126 |
婦人くらぶ |
大正09年10月01日(1920) |
大日本雄弁会 |
婦人雑誌。誌名は創刊翌年から『婦人倶楽部』となる。昭和63年4月号で終刊。三宅雪嶺、有島武郎、芥川竜之介、吉岡弥生などが執筆 |
127 |
作と評論 |
大正09年11月01日(1920) |
朱雀社 |
演劇と文芸の同人雑誌。同人は西田真三郎、豊岡佐一郎、岡田亀三郎、高安充已、野田高梧、福井章二、隅田春魚、菅原英治郎 |
128 |
皇民会報 |
大正09年11月03日(1920) |
財団法人皇民会 |
思想雑誌。財団法人皇民会の機関誌で理事長は陸軍大将の大迫尚道。理事に早川千吉郎、顧問に田尻稲次郎、田中智学、沢柳政太郎らがいる |
129 |
宗教と芸術 |
大正09年12月01日(1920) |
宗教と芸術社 |
文芸雑誌。仏教大学内で刊行された同人雑誌 |