日本の裏街道を行く

書誌情報

昭和32年  3月31日発行(1957)
著作者 大宅壮一
発行者 車谷弘
印刷者 長久保慶一
印刷所 大日本印刷
発行所 文藝春秋新社
13.3cm×19.1cm、本文254頁

 
目次

世界にない不思議な町・ヨコハマ
 白・黒・人肉 ア・ラ・カルト
 ハマの怪物ナンバー・ワン
 西コンツェルンの実態
 あわや戦後最大の惨事
 未亡人のスチュワーデス
 風太郎健在なり
 ヒバリ御殿の今昔譚
 オー・ミス・シップ
 オンナ少佐の深情

李ラインは平和なり
 昭和の征韓論
 ジャガイモと水の合戦
 密輸の島・対馬
 “夜ばい”の村長
 朝鮮(挑戦)ライン
 海女はカスリのフンドシ
 天気晴朗なれど波高し
 「日本を守る」ことの意味

冬眠しない国・越後
 越後は祟られている
 赤字と労働力と
 芸者の商業道徳
 莫大な税源 三業収入
 “毒消しやいらんかね”の現実
 天然記念物“角兵衛獅子”
 労働力の蓄電池
 ゴルフよりレスリング

東京の蕩児・八丈島
 日帰りできる“夢の島”
 千七百三十四人の流人
 「実記」に見る餓死の新記録
 流人島の“奇蹟”
 “女護ガ島”即ち「恐妻島」
 四斗二升の世界記録
 銀座の植物の病院
 タクシーで帰る中学生
 “お救い拝借金”

九州イデオロギーの群像
 ウエットな九州人
 “叛骨”のリーダー
 天と雲とのゆくえ
 遠賀川の血煙り
 「親分」という無形の財産
 大親分の後継者
 「九州独立」の運動
 日本一の炭都
 ゴム風船で出迎え
 近代化へのブレーキ

濃尾平野に躍る怪人たち
 生きている斎藤道三
 平野と武藤の一騎打
 世にも上手な脱税法
 地方ボスの選手権争奪戦
 繁華街に隣りあう娼家
 ひしめく“今道三”の群
 日本一のガチャ万
 転業第一歩の中村遊廓
 親孝行の名産地

長州の神々
 敗戦の先達
 松陰も人気なし
 落ちぶれた閣下
 久原と田中の結びつき
 躍る神さま
 悪口でも宣伝になる
 ノン・プロ宗教

松沢部落の人々
 人生の裏街道を行く
 看板男 葦原将軍
 マッカーサーの親友
 色とりどりの女病棟
 医者と見分けられぬ患者
 松沢の恩人 呉秀三博士
 病者よ希望をもて

チャンバラ映画の総本山・京都
 日本のハリウッド生る
 活動写真渡来
 一ヵ年百本の映画づくり
 映画人の迷信
 東映は大陸色
 フィルムをオムツにして育つ
 映画生活四十八年の男
 映画界の神話時代
 スター今昔ばなし
 エキストラ歓迎
 ロケ地のお寺のアルバイト

からゆきさんの故里・天草
 国鉄これでよいか
 “天草独立”の志士
 ころがっているローマンス
 こゝにも“東洋のモナコ”が
 利益がありすぎた台風
 頼みは在外資産
 踏絵の経験者健在
 猫と地蔵の大江部落
 プロとノン・プロとの区別
 学校出ると飯が食えぬ
 “国際日本”の先駆

混血の街・神戸
 歌にならない港
 豪奢を極めた華商
 年中無休の密輸合戦
 神戸最大の傑物
 驚くべき徹底振り
 “雑草教育”の実例
 活躍する“グレート・ガール”
 日露戦争以来の女将
 ハイカラ文化人一覧
 珍しい移動便所
 理想的な買物の街

植民された北海道
 凶作は四年に一度
 町ぐるみ赤線地帯
 日本放れしている
 農業なんてつまらない
 北海道はハイカラだ
 青白きインテリの移住 
 西瓜は当ったが…
 昔は喜劇役者
 太陽族なぞどこ吹く風
 成功とはなにか
 貧しいものほど損をする
 北海道は人捨て場か

あとがき

現代の魅惑

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