書誌情報
昭和34年 4月25日発行(1959) |
著作者 |
大宅壮一 |
発行者 |
古田晁
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印刷者 |
草刈親雄
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印刷所 |
中央精版
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発行所 |
筑摩書房
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13.8cm×19.4cm(ハードカバー)、本文281頁 |
目次
享楽の経済学
享楽手形
最大の享楽カロリーとは
大衆のふところ工合
享楽必需品あれこれ
金で魂も売ります
スリルは享楽のオクタン価を増す
“あわや”心理学
“あわや”文学発生
スリルも又楽し
私の最大のスリル
国家はスリルの発電所
スリル度測定
賭博論
賭博は人間の本能
博奕はもうかるか?
博徒心理学
賭博禁止は実施できるか?
賭博地帯探検記
意のごとくならぬサイコロの目
競輪の最高の大穴五十万円
ギャンブルとスポーツの中間
栄える競馬新聞
オートバイでヨバイ
パチンコと宝くじ
非合法の花札賭博
ヤクザとボンクラ
通用しなくなつたカタギ
成功したヤクザ型
クイズについて
クイズ的遊戯とその賭博化
知能的で運も要因のクイズ
営業政策に使われたクイズ
大学の受験もクイズ化した
クイズ的な太陽族の処世術
世の中総てがクイズ化した
儲かる犯罪と儲からない犯罪
犯罪は搾取の第三型式
悲惨な紙幣偽造業
法律の盲点をねらう犯罪
空想犯罪
麻薬時代
偉大なる損害
今様地獄極楽
覚醒剤禁止では解決しない
“コラコラニザシオン”
東京は“共同租界”である
自家用車の氾濫は一部だけ
“日本人にもお売りします”
繁昌する赤線ストリップ
ゼスチュアまでも国民服
天井のペンキも戦災の一つ
腹にもたれる十二頁建新聞
日本のコカコラニザシオン
淺草見たり聞いたり
欲望オンパレード
妖しい魅力
ガールズ・サムライ
模索するストリップ
「裸絵姿・源氏物語」
時代感覚
産湯から湯灌まで
東京温泉
百円から数万金の風呂デパート
風呂敷・丹前由来記
男を見る眼が変ったマッサージ・ガール
ミス・トルコ審査風景
興亡流転十年史
アクロバット日本!
処罰か贈物か
占領政策の大転換
牙のない狼
ビリがトップか、トップがビリか
瀕死の白鳥 現代世相の漫画的素描
一
二
三
四
一億囚人 “一億一心”の後に来たもの
一番得をしたのは女 占領下日本の世相を斬る
アメリカニズムにびしょ濡れ
憲法十三文説
あこがれのハワイ航路
大人の修学旅行
あちらさまの何号夫人
得をしたのは女
「リンゴの歌」から「タマラン節」まで
歌は大衆の生活感情
“リンゴ”に頬ずり
“黒船時代”の再来
そしてパンパン時代
郷愁・復古調へ口火
いまや“節”時代
逆コース急ピッチ
現代版「どうする・どうする」
昔の遊戯・狩人とキツネと鉄砲
刺戟とスリルは強い程よい
現代版どうする・どうする
コースターで有頂天の大衆
パチンコと青春
カメラと俳句
虚業化
ナショナル・リーダー
“三P”
チン・アップ
変化
原色文化
循環
三ビ
敗戦天国ニッポン
切換え民族
酔いどれ天国
プロ過剰
愛の鐘
もう一つの敵
世相五十年史
一
二
三
歓楽街五十年史
浅草
銀座・有楽町
神楽坂・新宿
大阪の歓楽街
社会時評一束
楽士の失業
屋根裏の警視総監
内閣更迭
菊五郎と勲章
新聞学講座の開設
知識階級の「自由」
基督の形式論理
思想善導饅頭
新劇の大劇場進出
売勲事件
労働同盟の分裂
産児制限の実施
「やぢやありませんか」の時代的考察
一、時代色の解剖
二、今日の時代色
三、「やぢやありませんか」の社会的意義
反社会性への憧憬
一
二
三
四
生活不安性神経衰弱
1
2
3
享楽生活の合理化
1
2
3
4
5
6
7
8
犯罪点・餓死点・発狂点
1 犯罪点 水が百度でたぎるやうに犯罪はわき起る
2 餓死点 農村・都市・牢獄では緩慢な虐殺が行はれる
3 発狂点 罪もなく飢えもせぬものはきちがひになる
留置場で聞いた話 買手のない労働力の行方
1
2
3
4
5
6
7
8
只野凡児の精神分析
映画「只野凡児」の亡国性
風刺を失つた漫画
只野凡児とインテリの心理
否定中毒に罹った大衆
悪口をいう快感分析
只野凡児と手品のたね
世相一束
(1)映画とビール
(2)新聞は商売人だ
(3)咲いたよ咲いた「さくら音頭」
(4)出版屋か、半鐘叩きか
(5)どつちが「サクラ」です?
(6)司法権興行化時代
現代農村悲喜劇集
1
2
3
4
5
当世復興ばやり
人情復興
仁義復興
宗教復興
寧ろ「娘身売」を奨励せよ
人絹的イズムの氾濫
美談ジャーナリズム
スタンプ狂とサイン狂
美談インフレ時代
1
2
3
現代スリル論
1
2
3
4
現代歓楽企業論
1
2
3
4
あとがき