大宅壮一選集 ⑧知識人

書誌情報

昭和34年  9月25日発行(1959)
著作者 大宅壮一
発行者 古田晁
印刷者 草刈親雄
印刷所 中央精版
発行所 筑摩書房
13.8cm×19.4cm(ハードカバー)、本文280頁

 
目次

「無思想人」宣言

亡命知識人論
  一
  二
  三
  四
  五
  六

アメリカ型日本人とソヴエト型日本人
  一
  二
  三
  四
  五
  六

講壇ジャーナリスト論
  Ⅰ 河盛好蔵・中野好夫・桑原武夫
    一
    二
    三
    四

  Ⅱ 平野義太郎・中村哲・清水幾太郎
    一
    二
    三
    四

博士級の婦人たち 女性の知的代表者群像
  一
  二
  三
  四

ジュラルミン高校紳士録
  強くて軽くて便利
  清水一家の大政・小政
  ニュールック学問の発明
  楽しめる話の出来る人たち
  センスはいいが…
  現代に生きる有力な武器
  出来るかトランジスタ高校

五十万の竹槍兵団・日教組
  キョウシニヤラレタ
  竹槍的戦闘精神
  むりでもしたがう先生たち
  誰のための“民主教育”
  目的は平和、手段は闘争

長谷川如是閑論
  どんな経歴をふんできたか
  かれの才能を最大限に発揮
  いわゆる如是閑イズムとは
  カーヴを生命とする思想家
  近代思想上に大きな役割

賀川豊彦論
  不肖の弟子二人
  アメリカにあるカガワ・ストリート
  妾腹の子
  賀川を導いた人たち
  企業家・賀川豊彦
  口八丁手八丁的思想
  藤村に原稿を持ち込む
  女に対する潔癖さ

大山郁夫論
  “われらの輝ける委員長”
  さながらウイルソン大統領
  早大教授を辞して大阪朝日に
  寺内内閣から弾圧をうける
  強豪三土忠造との選挙戦
  防刄用のチヨツキを着て遊説
  柳子夫人が“卵あり”の札を
  渡米後彼は何をしたであろうか
  米国の日本憲法研究に寄与
  問題化した大山の感覚のズレ
  共産党の信徒総代のように

西田幾太郎の敗北
  思想界の偶像
  派手に演出された大東亜会議
  戦争の哲学的根拠を!
  西田博士の苦悩と屈服
  朝鮮人・英米の捕虜・京都学派
  今夜から寝られるよ

羽仁もと子と自由学園
  妻の名声の陰に
  二組の“妻夫”
  “自由学園の原則”の芽生え
  婦人記者第一号
  婦人雑誌に新生面を
  学園創立と友の会
  家庭の思想的危険分散
  五郎氏のイデオロギー
  評判のいい三世たち

野上弥生子と漱石山脈
  保守と革新を両手に花
  明治女学校最後の卒業生
  学生結婚のはしり
  漱石植民地の長官
  日暮里御殿の主婦として
  叡智にひそむ母性愛
  徹底した個人主義
  みめ美わしく才たけて

トロッコ論文

知識文化人

評論家の責任

雷鳥族の季節

一流品でない一流型人種

お人好し“進歩的評論家”

漢文復活

神経質すぎる経営者 赤い学生の就職問題
  縁談ハダシ身許調べ
  三高「十人会」と三十年
  皆な“赤い学生”だった

試験と抽せん

当世“大学の若旦那”
  情熱を傾ける対象
  手ごろな現実逃避
  和戦いずれの玩具か

夏と学生

家ぐるみ入学試験

大学のデパート化

修身教育に代るもの

修身と暴力

大学教授のアルバイト

公費で量産の“ニセ札学生” 文科系の就職地獄に思う

“学ぶ”という権利の放棄

左翼的虚栄心に就て

同伴者の進歩性と反動性
  一
  二
  三
  四

就職難と知的階級の高速度的没落

大学の講義を嗤ふ
  1
  2
  3
  4

“類似インテリ”の氾濫
  一
  二
  三

ニセ・マルクス四兄弟
  一  プロレタリア大陸への密航者
  二  社会主義ギルドとニセ・マルクス商会
  三  デマゴーグ・ルンペンの一群
  四  ニセ・マルクス兄弟商会の繁栄
  五  マルクス五十周年と本願寺
  六  市場獲得のための「共同戦線党」
  七  長兄大森義太郎の辣腕
  八  ボロを出した清盛弁証法
  九  君子危きに近づかぬ向坂逸郎
  一〇 これでも立派なマルクス主義者
  十一 “学徒”佐々弘雄の珍哲学
  十二 学者くづれのルンペン石浜知行
  十三 マルクス、「マルクス主義者」に非ず

遊蕩“人格”四兄弟 阿部次郎、安部能成、小宮豊隆、和辻哲郎の仮面をはぐ
  一 涎で書くへへののもへじ哲学
  二 白い波頭に浮び上つた官製「人格主義」者
  三 ニセ・人格主義学商の系図
  四 「光栄ある」人格主義のスタート
  五 長兄阿部次郎の自己紹介
  六 セカンド安部の風貌「人格」
  七 和辻のスタートは七里ケ濱
  八 人格主義者理論闘争の二十五年
  九 三太郎・遊蕩・日記
  一〇 官製“人格主義”原理の樹立
  十一 反動「文化の中心としての教養」論

あとがき

選集 ⑦マス・コミ

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