大宅壮一全集 第14巻 大学の顔役

書誌情報

昭和55年  12月25日発行(1980)
著作者 大宅壮一
発行者 近藤恆夫
印刷者 澤村嘉一
印刷所 凸版印刷
発行所 蒼洋社
発売所 英潮社
13.9cm×19.6cm(ハードカバー 函入〈14.4cm×20.6cm〉)、本文405頁

 
目次

写真:自宅の門を出る(八幡山・昭和34年早春)
写真:神田で古本を漁る(昭和27年頃)
写真:孫の祐子と(昭和37年)
写真:自宅の庭で(昭和34年頃)
写真:長男歩と(真中は昌夫人)(八幡山の自宅で昭和35年)
写真:現在の大宅壮一文庫の前身,大宅資料室で(昭和33年)
写真:小汀利得,秋山ちえ子と対談(昭和35年頃)
写真:内輪で還暦を祝う(昭和35年)
写真:卯年に因んでグラフ誌正月号へのサービス「飛ぶ」(大宅資料室・昭和38年)
写真:「大学の顔役」初版本 昭和34年(文藝春秋新社版)


大学の顔役
  三田コンツェルン 慶応の巻
    新しい形の豊臣秀吉
    「先生」は福沢個人の独占
    「日本一の大金持になります」
    武芸がきらい
    一種のかつぎ屋
    デパートを支配する三田経済人
    評論家型の政治家
    紳士型のマス・コミ人
    学会の代表的二枚目
    三田系の文人たち
    ドラ息子の荒かせぎ
    変り種ナンバーワン
    金は剣より強し

  大隈ラッパ大学 早稲田の巻
    “婆ちゃん子”大隈重信
    早慶両大学の根本的相違
    天下の恐妻家“早稲田藩主”
    “社会運動界の沢正”大山郁夫
    早大派“政界未来図”
    圧倒的なマス・コミ界
    ぬきんでる原安三郎と小林中
    ウンカのごとき文学陣
    純早稲田系の模擬内閣

  官立前垂れ大学 一橋の巻
    官営私立大学の学風
    徹底した丁稚教育
    学校騒動の記録保持者
    文部省の植民地
    進歩性の限界
    ワイ談は商品
    進歩的文化人
    看板オヤジと看板ムスコ
    財界の実勢力
    人材多き外交界
    一橋の多元性
    失われた野党精神

  二つの植民地大学 法政・立教の巻
    大学ホテル
    東大専属のアルバイト市場
    「法政旅館」の投宿者
    ウナギ丼の魅力
    東大の8ミリ版
    思わぬ拾いもの
    植民地教授陣
    法政騒動顚末記
    教授陣の内幕
    唯一の功績
    神さまの植民地・立教
    見上げた「神魂」
    新しき神の道

  神田総合大学 明治・中央・日大・専修の巻
    法律書生の下請工場
    不景気知らずの大学企業
    神田兜町
    バルカン型大学・明治
    Z旗はいつ上がる
    相撲部長舟橋聖一
    職業教育大学・中央
    電子法律ロボット
    進取性なき性格
    大アナ的存在
    マンモス大学・日大
    学校企業界の東急
    中小企業・専修

  女子大という名の幼稚園 日本・津田・東京の三女子大学の巻
    お手々つないで幼稚園
    女の好物は焼きイモと小説
    甘栗大学
    日本女子大学
    お姉さまとお主婦さま
    永久就職率は良
    津田塾大学
    女職人養成所
    東京女子大学
    感情的分泌物豊か

  ああ!日本民主大学 結論にかえて
    議員様はカンニング上手
    年間五百四十億円
    兼職三十・月給三万
    学生七・教職員一
    民大分校・八丈島
    民主主義のヤミ商人

 


東大学長を論ず

ジュラルミン高校紳士録
  強くて軽くて便利
  清水一家の大政・小政
  ニュー・ルック学問の発明
  楽しめる話のできる人たち
  センスはいいが…
  現代に生きる有力な武器
  できるかトランジスタ高校

日本の孤島「常磐会」 学習院出の純血種女性
  二つの流れ
  言語と特権
  理事会の人たち

羽仁もと子と自由学園
  妻の名声の陰に
  二組の“妻夫”
  “自由学園の原則”の芽生え
  婦人記者第一号
  婦人雑誌に新生面を
  学園創立と友の会
  家庭の思想的危険分散
  五郎氏のイデオロギー
  評判のいい三世たち

野上弥生子と漱石人脈
  保守と革新を両手に花
  明治女学校最後の卒業生
  学生結婚のはしり
  漱石植民地の長官
  日暮里御殿の主婦として
  叡智にひそむ母性愛
  徹底した個人主義
  みめ美わしく才たけて

五十万の竹槍兵団・日教組
  「キョウシニヤラレタ」
  竹槍的戦闘精神
  むりでもしたがう先生たち
  だれのための“民主教育”
  目的は平和、手段は闘争

『思想の科学』のスターたち 毛なみのよい御曹司が大部分
  同想同思の大世帯
  主要人物の共通点
  鶴見姉弟の熱意

“逃げ腰”の講師団 日教組批判の投げた波紋
  事大主義の講師団
  3Mのウエート薄れる
  講師団の役割と責任

「労農派グループ」の教授たち 総評と左派社会党の理論的支柱
  左右の正面衝突
  “合法共産党”
  三人の中心人物
  行動指針

ブームに浮かび上がる「史学会」 若い世代の歴史教育の空白は埋まるか?
  日本史第三期ブーム
  紀元節論あれこれ
  皇室と紀元節

憲法調査会のめんめん またの名を憲法改正会
  いよいよ紅白試合
  いずれも再軍備論者
  学識経験業という肩書
  批判派のめんめん

マス・コミに登場する財界人 こりだすと会社は“左前”に…
  完全なプロもある
  ベスト・セラーも書く
  財界の大佛次郎

パッとしない政界文筆人 マス・コミ政治の時代というけれど
  “実力者”は落第
  社会党の文筆人

サラリーマン脱出部隊 マス・コミめがけて殺到
  新鮮な魅力
  二重生活をつづける体力
  脱出しない人たち
  マス・コミの花ざかり

〈解説〉知識人に自由で柔軟な思考を(永井道雄)
  時代の背景
  日本の自由主義
  自由で柔軟な考え方を

月報4
  鮮やかな思い出(浅野晃)
  『文学時代』の頃のこと(城夏子)
  臨床社会心理学の開祖(宮城音弥)
  音痴ばんざい(鈴木ち江子)

全集 第13巻 昭和怪物伝

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