大宅壮一全集 第6巻 「無思想人」宣言

書誌情報

昭和56年  3月25日発行(1981)
著作者 大宅壮一
発行者 近藤恆夫
印刷者 澤村嘉一
印刷所 凸版印刷
発行所 蒼洋社
発売所 英潮社
13.9cm×19.6cm(ハードカバー 函入〈14.4cm×20.6cm〉)、本文434頁

 
目次

写真:長男 歩と(八幡山の書斎・30年ごろ)
写真:銀婚式(昭和30年5月18日)
写真:くつろぐ著者(昭和34年夏)
写真:講演旅行(神戸・昭和31年春)
写真:柳谷金語楼(左),徳川夢声(右)と「こんにゃく談義」(昭和33年)
写真:インドネシア共和国 国会副議長,アルジ・カルタ・ウイナタと(昭和31年冬)
写真:自宅の庭にて(八幡山・昭和34年)
写真:「“無思想人”宣言」初版本 (昭和31年 鱒書房版)


「無思想人」宣言
  三無

  「無思想人」宣言

  西田幾太郎の敗北
    思想界の偶像
    派手に演出された大東亜会議
    戦争の哲学的根拠を!
    西田博士の苦悩と屈服
    朝鮮人・英米の捕虜・京都学派
    今夜から寝られるよ

  ソ連と日本共産党

  党幹部の責任

  戦争と敗戦によって試された日本人のモラル
    Ⅰ
    Ⅱ
    Ⅲ

  乱世遊泳術
    遊泳法いろいろ
    プロレス流とタヌキ流
    かつがれ流と側近流
    財界各流
    転向流及び珍種
    文壇各流
    学者のストリップ

  花形学概論 スターにおける民族的特性
    肥料がなくては育たぬ
    人気変動の見本
    階級と比例する拍手

  教祖的人物銘々伝
    Ⅰ
    Ⅱ
    Ⅲ

  匿名批評の先駆者

  教祖になるヒケツ
    教祖たるべき素質
    演出とサクラ
    教祖紳士録

  ヒットラーに敬礼する男
    人命抹殺の記録保持者
    その生い立ち
    死なないという自信
    和製ヒットラー候補者
    “東洋の魔王”の思想

  日本の新しい世代誕生
    戦時派のつぎに
    具体的に活動を開始した新しい世代
    アメリカ的現実主義を超えて

  現代教育五つの迷信

  職業創作論

  大人の悪徳と社会悪

  教養はどこにいても身につけられる

  改姓改名もまたよし(息子への言葉)

  M+Wは世界的現象か

  華々しき離婚
    完全独立した女性
    隷属的男性
    もっと自由になる女
    イデオロギー欠除症

  売春禁止法はなぜ潰れた
    四つのこじつけ
    トボケル法相

  ロマンス・グレイ

  男・女・政治

  挑発される性犯罪

  売春・トバク・戦争
    守られない法律
    人類最大の悲劇

  性欲

  結婚

  国立大学の授業料値上げ

  死刑は私刑である

  緒方の穴をふさぐもの

  予想つかぬ次期総裁


亡命知識人論
  Ⅰ
  Ⅱ
  Ⅲ
  Ⅳ
  Ⅴ
  Ⅵ

思想の功利化と投機化

アメリカ型日本人とソビエト型日本人
  Ⅰ
  Ⅱ
  Ⅲ
  Ⅳ
  Ⅴ
  Ⅵ

共産主義における人間の研究
  Ⅰ
  Ⅱ
  Ⅲ
  Ⅳ
  Ⅴ

講壇ジャーナリスト論
 Ⅰ 河盛好蔵・中野好夫・桑原武夫
    1
    2
    3
    4

 Ⅱ 平野義太郎・中村哲・清水幾太郎
    1
    2
    3
    4

長谷川如是閑論
  どんな経歴をふんできたか
  彼の才能を最大限に発揮
  いわゆる如是閑イズムとは
  カーヴを生命とする思想家
  近代思想上に大きな役割

賀川豊彦論
  不肖の弟子二人
  アメリカにあるカガワ・ストリート
  妾腹の子
  賀川を導いた人たち
  企業家・賀川豊彦
  口八丁手八丁的思想
  藤村に原稿を持ち込む
  女に対する潔癖さ

大山郁夫論
  “われらの輝ける委員長”
  さながらウィルソン大統領
  早大教授を辞して大阪朝日に
  寺内内閣から弾圧を受ける
  強豪三土忠造との選挙戦
  防刃用のチョッキをきて遊説
  柳子夫人が“卵あり”の礼を
  渡米後彼は何をしたであろうか
  米国の日本憲法研究に寄与
  問題化した大山の感覚のズレ
  共産党の信徒総代のように

共産主義のすすめ
  Ⅰ
  Ⅱ
  Ⅲ
  Ⅳ
  Ⅴ
  Ⅵ
  Ⅶ
  Ⅷ
  Ⅸ

ずばり一筆
  羽田デモの背景
  全学連から保守派まで
  全学連と総会屋
  官僚と肥桶
  自民党のノレン
  民主政治の暗い裏側
  ハヤトとマスラオ
  オランダ艦隊問題
  牛頭馬肉
  スタイル時代
  トトカルチョ賛成
  候補の乱立歓迎
  吉川英治の受章
  偽作とほんもの
  身代わり候補
  学界の三十八度線
  「分裂症」時代
  プロ選手とプロ政治家

〈解説〉大宅壮一の転向論(青地晨)

月報9
  生涯の師(宮崎吉政)
  中味の濃さこそ(今井彬)
  秘められた温情(林寿郎)

全集 第5巻 蛙のこえ

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