黄色い革命

書誌情報

昭和36年  8月15日発行(1961)
著作者 大宅壮一
発行者 車谷弘
印刷所 理想社
発行所 文藝春秋新社
13.4cm×19.3cm、本文310頁

 
目次

台湾
 大東亜共栄圏夢の跡
 征討時代の遺物
 パーティ大ばやり
 重要部署は外省人だけ
 大きな土地改革
 日本人そっくり
 日本製の特快車
 教育進んだ台中
 霧社事件の蕃社
 日本語が共通語
 私も酋長服着て
 山地同胞と改称
 乱暴な選挙干渉
 新党結成の運動
 二つの征討記念碑
 公共食堂の美女
 深刻な入学就職難
 日本総合誌は輸入禁止
 金門島へ勇躍向う
 奇妙キテレツな最前線
 最前線で大パーティ
 砲弾は全部米国製
 国府の頭痛老兵たち
 蒋経国と陳誠の争い
 奇妙な混血文化
 数多い各種警察

フィリピン
 “マス・コミ・クラシー”の国
 深い日本との因縁
 教会が最大勢力
 日本人の大墓場
 やがて首都になるケソン市
 バターン“死の行軍”のあと
 “フク団”の強力な拠点
 山下兵団・死の敗走
 世界八大不思議のタナ式水田
 強まる華僑抑圧
 曾遊のの地・ダバオ
 復興見せる麻畑
 日本人招く声も
 モンテンルパ刑務所
 戦争記念碑にスポンサー
 バクチ好きな国民性
 人種のカクテル

シンガポール
 むかし海賊いま華僑
 勇敢な日本女性
 歴史ある南洋娘子軍
 自発的廃娼を決議
 日米離合の幾十年
 山下パーシバル会見の地
 暗い影残す“反日”
 「越後屋」は新装開店
 墓碑も色とりどり
 いつまで続くか二つの象徴
 レンバン島の悲劇
 焼きものの動物園
 奇妙な混血児国家
 うすれ行く中継貿易港

マラヤ
 親日家だったジョホール王
 維新後の日本に似る
 抗日ゲリラ軍の正体
 ゲリラ軍の資金網
 植民地戦争の様相
 マラヤ連邦の基盤
 三族共和で分業
 回教色に満ちた町
 年中行事もすべて日本式
 バツーの洞穴悲劇
 六割がゴムで生活
 古風な町マラッカ
 特色ある町ペナン
 目につく中国系の美人
 日本海軍暗躍の地
 身についた愛国心
 中国人の長い活躍しのぶ
 話題投げたキバある猿人
 ホレ薬と毒物研究
 外資の導入に熱心
 東南アジア中の優秀国
 出生率、世界一か

タイ
 あざやか二元外交
 混成寡頭政治体
 あやつられた東条
 殿下という肩書き
 毛沢東型政治家
 巧妙な転身の手口
 売春は公然の秘密
 草深い「日本人町」
 各界で活躍する“救世邦人”
 戦場にかける橋
 盛んな日本留学熱
 アジアの八軒長屋
 お人よしで好戦的
 仏教オンリーの国
 相つぐ政権争奪戦
 働きものの象と猿

ビルマ
 根強い日本軍への反感
 大東亜共栄圏の夢
 日本派遣軍の腐敗
 極端な言論の統制
 姓名に残る封建制
 国中にパゴダ輝く
 しみこむ乞食精神
 日本人技師が活躍
 まだ二百の日本兵
 アジアは一つに
 中立主義の好見本
 強い女性の発言権
 インパール作戦の悲劇
 日の丸集める米兵
 ひとり歩き始めた国

南ベトナム
 一変した町の空気
 旧植民地主義の墓場
 日本と運命を共に
 ラオス篭城で抗戦
 生活苦の旧日本兵
 二つの中国ここにも
 バクチの盛んなサイゴン
 テラ銭で私兵養う
 幅きかすハノイ大学出身
 戦前まであった日本人町
 魅惑的な娘たち
 一種の奇形児国家

カンボジア
 異例の中立王国
 ネール首相の愛弟子
 奇妙な調和を保つ
 多い共産圏のお客
 積極的な中共援助
 自由国はアメリカまかせ
 日本も誠意ある態度を
 さまよえる日本人
 偉大な巨石文化
 いり乱れる三宗教
 金ピカの王宮寺院
 生き残る古い中国
 進まぬ五か年計画

ラオス
 アジアのコンゴへ
 逸楽と惰眠の国
 生き残りの日本兵
 政府許可の賭博
 自力で資源開発できぬ国

インドネシア
 特有の人なつこさ
 汚職は公然の役得
 深刻な外貨不足
 土建屋的な財政
 ヤミの方が安い
 東南アジアでは先進国
 単純なマレー語
 祖国愛から異国愛
 分裂や合邦の動き
 激しい東西の争い
 日本料亭街の跡
 不健全な独立精神
 おかしな言論統制
 民族去勢の度合

あとがき

共産主義のすすめ

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