書誌情報
昭和41年 12月10日発行(1966) |
著作者 |
大宅壮一 |
発行者 |
村上政之
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印刷所 |
大日本印刷
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発行所 |
サンケイ新聞出版局
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11.8cm×18.1cm、本文333頁 |
目次
著者の言葉
現代政商論
一
二
三
四
保全経済会七つの盲点
金もうけの盲点
享楽カロリー
兜町
人間の賭博本能
兜町に通う人々
東京証券取引所
電子管式計算機
ヘタ株とヘチ株
勝負師と自殺者
兜町の成功者たち
一攫千金の夢の行方
国鉄一家を解剖する
“自由港”設置賛成論
インフレ時代とサラリーンマン
初任給の低下
サラリーマンも「臨時工」
醤油藩の城下町
“戦災”無キズの町
完全な醤油トラスト
機械化された工場
純日本的モデル都市
日本銀行(金融界の消防署)
金のお城
君臨する総裁
タブーだらけ
富士銀行(“前だれ主義”の庶民性)
安田善次郎立志伝
日本一になった理由
初代直伝の進取性
東京海上火災(日本一高給を払う会社)
中世の昔から
天才経営者・各務鎌吉
のびる新種保険
人間の盲点つく
野村証券(証券民主化の波に乗る)
株式市場の性格一変
四大証券とは?
目ざましい進出ぶり
小西行長的社長
三菱商事(“忠臣”が復興した財閥)
お家改易に病雁の心境
社長五十人が再合同
活躍する海外支店
復興しない岩崎家
第一物産(三井ジャイアントの成立)
年間五千億円の商売へ
強い独立意識
大レースに優勝
“愛される”物産へ
住友金属鉱山(残る家父長的性格)
三等重役と四等社員
結束堅い住友財閥
“住友領”新居浜市
金銀で支える銅不振
八幡製鉄(世界第八位の生産力)
百万石の“製鉄藩”
世界一の増産ペース
「宿老」と“製鉄勲章”
文武両道の“八幡藩”
日立製作所(重工業のデパート)
“日立精神”の発足
社員の博士六十九名
極小から極大まで
財界の第三勢力
松下電器(急膨張した“ナショナル教”)
神器ブーム
“お光さま”松下社長
最高の本部長会議
トヨタ自動車(中京的商法の勝利)
伸びる一方
東洋のデトロイト
トヨタ・デパート
豊田財閥の大黒柱
東洋工業(日本的な三輪トラック)
日本の特産物
標示器ノイローゼ
給料日は半ドン
広島人の郷土意識
出光興産(政商、軍商、賭商)
“神業工事”徳山製油所
“いくさの神のお導き”
出光の商売哲学
“人間主義”の会社
国策パルプ(異色の経営陣)
共産党出身の重役
パルプ・ブーム
堂に入った労組対策
日魯漁業(“政漁”盛衰記)
ヘコタレヌ“北洋の鬼”
“裏作”を持たぬ不利
母船と独航船
豊漁と“栃内天皇”
麒麟麦酒(キリン児“同族公社”)
軽飲料時代
ビールと女性ホルモン
キリン公社
東通工〈ソニー〉(自信満々の“戦後派”)
“デンスケ大当り”
世界最小のラジオ
興味ある人間構成
日本企業に希望を
凸版印刷(二代続きのワンマン社長)
三社の勢力消長
出張作家
特殊印刷とグラビア
画をかくワンマン社長
岩波書店(第二の文部省)
出版農業説の代表
岩波茂雄の素描
大地主的出版社
三越(ゆるがぬ“獅子の座”)
三百年来の王座
一日の売上げ一億
独創的な営業政策
宣伝文句の変遷
上昇する岩瀬株
帝国ホテル(“観光日本”の一枚看板)
ホテルと旅館
豪華な新館
“招待外交”に一役
武田薬品(お店風の近代企業)
25分ごとに新薬誕生
道修町の御三家
共食いで不安定な業界
資生堂(銀座と歩む八十五年)
女性の盲点
化粧の歴史
銀座とともに発展
新興宗教“花椿教”
東洋一の美容院
美津野(安全地帯企業)
新語の製造元
消耗率の高い野球用具
水野家の“自戒”
電通(広告界のマンモス)
大量広告時代
極端な能率主義
社長の人情主義
ドレメ(驚異的な利益率)
洋裁学校は日本特産
ドレメと文化
チェーン・スクールで地固め
理事長・院長の夫婦コンビ
日本通運(運送のデパート)
作業の機械化
国策会社から民間会社へ
国鉄と密接な関係
日本道路公団(レールのない国鉄)
道路は五等国以下
有料道路の誕生
両岸政策
専売公社(世界第三位のタバコ生産)
タバコと人間生活
消費の安定期
塩としょうのうはダメ