書誌情報
昭和5年 2月10日発行(1930) |
著作者 |
大宅壮一 |
発行者 |
島中雄作
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印刷者 |
竹内喜太郎
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印刷所 |
日清印刷株式会社
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発行所 |
中央公論社
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13.5cm×19.5cm(菊判ハードカバー、函入)、本文474頁 |
目次
序
文學論
文學的自己清算に就て
智的勞働の集團化に就て
一 技術としての藝術及び文學
二 藝術及び文學の集團化
智的勞働の集團化の實例
一 智的技術としての飜譯
二 飜譯に於ける集團化
左翼的虚榮心に就て
形式論と形式主義論
近代文學の都會性
藝術至上主義の實體 林癸未夫氏に答へてそんな主義のあり得ることを論ず
一
二
三
四
綜合藝術としての文學
文學の大衆化と娯楽化
一 「自己完成」文學の沒落
二 新興文學の「明るさ」について
三 新興文學の娯楽化
現象批評以上のもの
マルクス主義文學の自殺か暗殺か 平林初之輔氏の「マルクス主義文學理論の再吟味」の再吟味
事實と技術 文藝界の新傾向とその批判
事實談の流行
技術のトリック
技術批評と價値判斷
直接價値と間接價値
塵だめへ、歴史架へ!
文學の技術的法則の時代性及び階級制
文藝批評の座標について 文學的戰術論の一部として
一
二
三
四
五
六
日本エロチツク作家論
一
二
三
四
五
六
七
文學青年の社会的意義
一、社會の良心層としての文學青年
二、社會の逃避層としての文學青年
三、社會の指導者としての文學青年
「文學」と「感情」との關係
文學改造論
文學の行詰り
文學と文章
文學の形式的改造
文學の内容的改造
文士洋行無用論
一
二
三
四
同伴者の進歩性と反動性
一
二
三
四
文壇論
文壇縦横論
一 文學に於ける遠心性と求心性
二 葛西善藏を否定す
三 文壇に於ける「公娼」と「私娼」
文學史的空白時代
一 文壇退職手當としての圓本印税
二 隱居文學の支配
三 枯渇せんとする中堅作家群
四 新進作家の出直し
文壇ギルドの解體期 大正十五年に於ける我國ヂャーナリズムの一斷面
一 ギルドとしての文壇
二 ギルドの崩壊
バラツク街の文壇を觀る
一 文學の陷沒
二 創作界の混沌
三 批評界の混沌
現文壇に對する公開状 實業界の一分野としての現文壇
多元的文壇相
公的基準の喪失
「文學的教養」の價値
文學の複合化
文藝批判の新基準
文壇ヘゲモニーの檢討
一
二
三
四
五
六
七
八
作家論
有島武郎論
一 序説
二 彼の人物
三 彼の思想
四 彼の藝術論
五 彼の作品
片上伸論
三上於莵吉の因数分解
一
二
三
林房雄の印象
淺原六朗の印象
戲畫英雄鶴見祐輔
出版革命の勝利者
川端康成の生活
勝本清一郎の仕事ぶり
片岡鐵兵の作品
後繼作家論
一 序説
二 芸術派
三 プロレタリア派