実録・天皇記

書誌情報

昭和27年  12月25日発行(1952)
著作者 大宅壮一
発行者 増永善吉
印刷所 中央製本印刷
発行所 鱒書房
13.6cm×18.5cm(ハードカバー)、本文312頁

 
目次

はしがき 私たちの家はすべてそれぞれ一つの小さな天皇家である

危かつた“血”のリレー
 侍妾、百二十人
 多産のレコードホールダー
 皇室はナゼ死亡率が高いか
 皇室の早婚
 江戸城大奥の姙娠競争
 皇胤をめぐる暗闘
 皇子と睡眠薬
 銃声で気絶した明治天皇
 十五歳で見合をさせられる
 重労働
 明治天皇、竹馬にのる
 皇室の里子制度
 批判された蓄妾制度
 天皇家はナゼ一夫多妻か

天皇製造“局”の女子従業員
 女王蜂とエリザベス女王
 性的予備軍
 皇室と将軍家の大奥
 女官の階級
 ワイロ常習の長橋局
 宮廷の赤線地帯
 女官の源氏名
 宮廷“ありんす”言葉
 性的倒錯性
 女官氣質
 大奥における同性愛
 政権を賭けた大奥寵愛ダービー
 肉体テスト
 大奥女中の給与
 鈴を鳴らす夜の将軍
 神聖なる閨の祭典
 きぬぎぬの報告
 徹底的なヌード試験

天皇に寄生する男子従業員
 天皇を叱つた明治の元勲
 維新前の“天皇藩”禄高
 徒食する公卿一族
 位倒れの実態
 お手盛り官位
 公家の内職コンクール
 腐つても鯛は鯛
 幕府のスパイ・武家伝奏
 公家と武家のサヤあて
 役得御免の従業員
 テラ銭稼ぎの岩倉家
 町人ゆすり
 売りに出された“御璽”

天皇株を買う人々
 株式投資の最大対象
 第一期天皇コンツェルン
 あやつられた天皇家
 信長、大いに天皇株を買う
 俄か関白の出現
 ケチくさい毛利元就
 天皇株入手競争
 天皇、高利貸を開業
 お粥代、従二位
 コッソリ株を買う家康
 大物ブローカー・天海僧正
 天皇は飾りものなり
 公家“破防法”
 家康、大株主となる
 マッカーサーと家康
 水戸家に買わせた皇室株
 秀忠の“血”の売り込み
 天皇家への押しかけ女御
 カワラ版“曲学阿世”

“予想屋”としての勤皇学者
 人間の盲点
 お抱え学者
 予言者
 天皇神格説
 幕末インテリ気質
 妾腹の“副将軍”
 権力者の手ぬかり
 光圀の学者ぐるい

勤皇実践派乗り出す
 勤皇革命
 “教祖”竹内式部
 煽動の手口
 捏つち上げの“陰謀”
 天皇開眼
 垂加流は差止め
 密書と恋文
 側近の暗躍
 山県大弐のレジスタンス
 酒席の一言
 勤皇行商人

尊皇攘夷党の抬頭
 京都お手入れ競争
 バスに乗り遅れるな
 勤皇ラッシュ
 悪謀の四天王
 勤皇学者“梅源”
 幕末酔虎伝
 裏切つた池内大学
 テロ流行り
 幕府の朝廷懐柔策
 皇室株争奪戦

間引かれた御子様
 家康の皇室統制
 天皇多産番附
 皇族一億六千万
 皇族の位階と待遇
 臣籍降下
 宮門跡と比丘尼御所
 御子様方の生きる道
 落飾哀話
 押しかけ養子
 四通りの親子関係
 “血”の保存に対する家康の計画
 配給された将軍の子
 水戸黄門の堕胎
 宮中の“間引き”
 尨大なる“血”の浪費

天皇を利用する公家と武家
 ぐらつく德川コンツェルン
 泣虫天皇
 冷飯食い
 右派関白
 二枚舌の岩倉具視
 天皇をカツぐ薩摩と長州
 キャスティング・ヴォードを握る土佐
 ワン・マン井伊直弼
 ドル買いの先駆者

“尊攘党”アジテーター
 三百年の夢は破れて
 文政の竹槍特攻隊
 斉昭の尊皇論
 手代学者
 大衆詩人
 蓄妾礼讃学者
 便乗作家・頼山陽
 尊皇攘夷実戦派
 松陰の獄中座談會
 勤皇テロリスト

尨大な“血”の予備軍
 天皇のレジスタンス
 “血”のスペア
 准天皇家
 宮家の歴史
 宮家の大量生産
 平民の“血”
 “人民的”な宮様
 天皇族と遺伝学

日本版“王昭君”
 悲劇のヒロイン
 婚約を解消させる
 嘆きの花嫁
 反対派鎮圧策
 天皇廃止の噂さ
 天狗も拝む嫁入行列
 鶺鴒の契り
 姑気質“大奥”版
 「君もろともに渡らましものを」
 傷心のめぐりあい

天皇コンツェルン完勝す
 王政復古に不賛成の孝明天皇
 天皇暗殺説
 討幕戦線の統一
 “大政奉還”劇
 密勅のからくり
 公武合体派の誤算
 十二月八日と天皇
 暴力議会
 “朝敵”製造者
 横行する偽勅使
 一役買つた町人“三井”
 終戰前夜
 無条件降伏

歴代天皇私事一覧表

正力松太郎・悪戦苦闘

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